ハロウィーン通信

[ オズの虹の国 ]  2003年10月25日(土)

オズの魔法使いのシリーズって、全部で
14冊もあるんだそうです。
そのなかで、ドロシーが登場しない唯一の本が、
第2作の「オズの虹の国」なんですね。
出版は1904年。

ドロシーは登場しませんが、ハロウィーンな
キャラクターが登場します。
その人物の名は、カボチャ頭のジャック。
文字どおり、彼の頭はカボチャでできています。
つくったのは、チップ少年。
オズの国の北にある、ギリキン国という、いろんなものが
紫色をしている国に住んでいます。
ジャックナイフでけずったカボチャに、
紫のズボン、
赤いシャツ、
白の水玉もようのピンクのチョッキを
着せて、棒でつないでできあがり。

チップは、育ての親である、魔術好きのモンビおばあさんを
おどろかせるためにジャックを作りましたが、
おばあさんが、ジャックに「いのちの粉」をふりかけた
ものだから、見る間にジャックは命あるものになります。
カボチャの陽気な笑いをそのままに。
チップをお父さんと呼ぶ、カボチャ人間に。
そして一緒に、モンビおばあさんの家を脱出して、
エメラルドの都をめざすのでした。

冒険の旅の途中、ジャックはいいます。

「わたしの笑顔ですけどね。見れば見るほど味がありますよ。
いつだっておんなしなんです」

おお、それでこそジャック・オー・ランタン!
ハロウィーンのキャラクターが、オズの世界にもまぎれ込んで
いたなんて、楽しい再発見でした。
1904年、もうかれこれ100年も前のことです。
(マーズ)




「オズの虹の国」 著者:ライマン・フランク・ボーム / 絵:新井苑子 / 訳:佐藤高子 / 出版社:ハヤカワ文庫NV1975


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