ハロウィーン通信

[ 流しのカボチャ売り ]  2002年10月10日(木)

日本でもハロウィンはずいぶん一般的に広まってきたのに、
ジャック・オ・ランタン用のカボチャを探すのは至難の技。
売っているお店がもっと身近にあってもいいんじゃないかなあ。
花屋さんやクラフトショップの店先をひとつひとつ
覗き込みながらきょろきょろ街を歩きます。

そしてついに見慣れた明るいオレンジ色が目に止まりました。
ああっ!カボチャ提灯用のカボチャ発見!
アメリカでジャック・オ・ランタン用に売られているものよりは
はるかに小さくてメロンくらいの大きさですが、
これより大きいのがあっても担いでは帰れないし、
ポーチのカボチャ提灯を目印にしてお菓子を貰いに来る子供達も
近所にはいないから今回はこれで充分。

どこのお店で買ったのかって?
たぶん今から探しに行ってもみつからないでしょうね。
道行く人の顔も判らぬ黄昏時、こんなところにこんな道があったかな、
と見なれぬ狭い路地に吸い寄せられる様に入って行くとその奥に
──なんて所ではありません。

人通りの多い繁華街のアーケードで、
このごろ休日だけテーブルやワゴンを並べて
採りたての野菜やお茶や川魚などの山から持って来た産物を
小さな市のようにして売っているのですが、
つやつやした秋茄子や茸の籠の隣にごろんごろんと
「おもちゃかぼちゃ:鑑賞用のかぼちゃです」と
ラベルの張られた凹凸の少ないオレンジ色のかぼちゃが。

これこれ、これください!
店番の農家の若い奥さんが「食べられませんよ」と念を押すのに
はいはいはい、と力強く頷くと、
「ハロウィン?」とにこっと笑いました。
はい!提灯を彫ります!

ラベルには更にこんな文が。
「農薬、化学肥料、除草剤等の薬剤を一切使用せずに栽培しています」
食るものではないけれど、子供達もほじくって遊ぶ事を考えたらこれは安心。
しかし大きさと言い重さといい、
‥‥夕暮れの街を生首かかえて歩いているよう。(ナルシア)


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