土曜日の朝、夢を見ていた
その夢は山登りの夢で、季節は夏 見上げた山が本当にきれいで、俺は
「これから登るぞー」
と、山に声をかけた すると麓から風が上がって、木々がザワザワと返事をした なんだかそれが嬉しくて、嬉々として登り始めたのを覚えている
その夢の中で俺が登り始めた登山道はそんなに険しくなくて、それでも一応両手を使って登る程度の道だったのだけれど、なぜだかしばらく登っていたら急に視界が開けて、一軒の小さなホテルが山肌にへばりつくように建っていた
そのホテルに入ると受付のフロントはなぜだか自動チェックインの機械になっていて、タッチパネルを操作しながら名前を入力 エンターボタンを押したら、カードのキーが出てくると言う感じだった 山小屋ではなくてちゃんとしたホテルで、しかもなんだかものすごく人手不要なシステムはいったいなんだったのだろう
部屋に入ると先客がたくさんいて雑魚寝状態 そもそもカードキーいらないだろ、みたいな環境だった
俺の布団の隣にはこの間見た映画のハンガーゲームで見かけた役者に似た男がいて、そのまた隣の彼氏と・・・で・・・ 別にどうでもいいけど静かに「してくれ」って感じで俺はいったん部屋を出た
ランドリー室へ行くとそこには20台はあろうかって勢いで洗濯機が並んでいて、そもそもプチホテルなのにそんなに宿泊客がいるのかと不思議に思いながら洗濯を始めた
洗濯をしている間、ホテルの周りでもうろうろしようと外へ出ると、ホテルから一直線に下りる階段があった その階段は麓の駅まで続いていて、小さく町が見えた
俺が登ったのは、普通の登山道、山の反対側から でもこの階段でもここへこられるのか しかし、この階段はいったい何段あるのだろう そんな事を考えながらぼんやりと下を眺めていた
|