最強の二人
この映画は実話を素に作られている 首から下が動かない大富豪の男性が身の回りの世話をする介護士を募集する そこへやってきたのは刑務所から出てきたばかりの黒人の青年 面接の場で彼は「不採用のサインをしてくれたら失業手当が出る」と言う 働く気のない青年を気に入った富豪の男は「明日来るように」と告げる そこから、二人の時間が重なっていった
実話だから、正直重たいのではないだろうか そう思っていたのだけれど、それは全くの杞憂で 全編にわたり、清々しさを感じるくらい爽やかな映画だった
それはきっと、観る俺のほうに身体が動かない富豪の男に対する重たい感情があって、でも、映画の中ではそれを感じさせないくらい自由な空気が流れていたからだと思う
身体が動かなくても生きてゆく その為に誰かの手助けが必要 だけれど、助けられるばかりで可哀相なわけではない 複雑な感情と現実の動いてゆく「必要な作業」 映画の中ではコミカルな描き方をするようで、結構(相当)ハードな仕事がたくさんある事をさらっと見せている それでも、皆が「気を遣うこと」が喜びに繋がるわけではないってことを、この映画は伝えたいのだろうか
差別とか不自由なこととか経済格差とか、いろんなことを考えさせてくれるように出来ている 受けて側が何を思うかは別として・・・とりわけてクローズアップせずに、でも知るべきリアルがあることが、台詞の端はし映像のひとコマひとコマに描かれている、そんな感じだ 音楽がとてもうまく使われている 超感動作とか問題作、みたいなのではないけれど、ドラマではない話を観る価値はある
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