おっさんが、検査のために入院したのが木曜日 それから土曜日の朝まで、俺はかりんちゃんの世話を引き受けた
端的に言うと、かりんちゃんは非常に憎らしい猫だ なにしろ、声をかけても返事もしない
一時期・・・前におっさんが入院した冬の頃は 何度もおっさんが居なくなるもんだから俺のことを頼りにしていた だから、声をかけなくても擦り寄ってきたし 撫でると喜んでる様子だった
でも、用も無いのにおっさんの家へ入ることはないから かりんちゃんともちょっと会うだけになったら すっかり他人になって、声をかけても・・・ってなった
それでも、そんな様子も猫好きには可愛くてたまらないわけで・・・ バカだなぁと思いつつ、ついつい「かりんちゃん」と言ってしまう
そんな状態だったのだけれど・・・ 今回おっさんがいない数日でかりんちゃんの態度が軟化 声をかければ返事もするし、面倒そうでも近寄ってくるようになった ただ、冬の頃とは違い暑苦しい家の中で過ごしているだけで体力を消耗するらしく、かりんちゃんはあまり元気ではなかった
おっさんの検査は心臓の手術のあとをカテーテルで見るものだった 結果、手術した場所はなんら問題はなかったようだけれど 他の箇所に以前と同じような狭窄部分が発見された いずれまた手術を・・・と医者には言われたらしいけれど おっさんは、もう嫌らしい
おっさんは今年の8月で74歳 数年前とは随分違って痩せて小さくなってしまった 体力が持つなら手術と言うことになるのだろうけれど 医者が日程を決めようとしなかったのは様々理由があるのかもしれない
かりんちゃんは、おっさんが大事にしているからお嬢様だ おっさんがいなくなってしまったら、お嬢様ではなくなってしまう だから・・・二人ともに元気でいてほしい、そう思う
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