hazuki's diary

2005年07月12日(火) 橋の上から

俺・・・

橋とくれば、俺の日記ではワンセットになっている鯉吉
今日も俺は・・・・・橋の上から鯉吉を眺めていた
すると・・・・

「何か川に落としたんかね?」

って、通りかかったばあさんが聞いてきた
じーっと川を覗き込んでるから、大事なものでも落としたと思ったらしい

「いや・・・、鯉がいるから」
「まぁ、鯉がいるんかねぇ」

ばあさんは、俺の隣で川を覗き込もうとした
少し腰が曲がっていて小さいばあさんだから・・・
橋の欄干に手をついて身を乗り出さないと見えないらしい
で、ばあさんも、じーっと川を覗き込んだけど

「あたしはもう年寄りで目が悪くてね、どこにいるんだろうかねぇ」
「あの・・・小さな支流が合流してるところ・・・見えるか?」

それでなくても・・・鯉吉は川底に同化してしまうような地味な色だ
だから、結局ばあさんには・・・見えなかったのかもしれない

「あたしらが若い頃にはね
 この川で子供たちは裸で泳いでたもんなんだよ
 今じゃ、孫だって川で遊ぶような年じゃないけどね
 鯉がいる位だから、まだまだ綺麗なのかもしれないねぇ」
「ん・・・向こうには亀もいるんだ」
「そぉ〜、亀もいるんかいねぇ」

それから、しばらくの間・・・俺は

ばあさんから川が綺麗だった頃の話
嫁が孫の世話をばあさんばかりにさせて大変だった話
でも、その孫の世話もなくなってみると寂しい話
それから、じいさんの思い出話

そんなのを聞いていた

乗る予定だったバスの時間は・・・過ぎてしまったけど
でも、ばあさんが話したいと思ってくれたなら
俺が聞けてよかったんだと・・・思う

今日は肌寒いくらいだったはばたき市
でも、いい一日だった・・・・そう思ってる

じゃ、また


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LM 葉月 珪 [MAIL] [HOMEPAGE]