hazuki's diary

2005年06月15日(水) 紫陽花(SSS)

待ち合わせの場所は・・・いつもと同じ森林公園
高校を卒業してから、もう何年も経つのに
遠くからおまえを見つけると・・・足早になる俺がいる

水色の傘・・・
くるくる回しているのは・・・まるで子供みたいな癖

森林公園の入口には、紫陽花の花が咲いていて
道路を挟んで見つめている俺のほうなんて
・・・まったく意にも介さず
目の前の紫陽花に・・心を奪われているのだろう

信号が・・・変わるまでのわずかな時間
俺たちの間を行きかう車が・・・水音を引きずる

ゼブラの上を・・走り出す俺
駆け寄った足音に・・・振り返るおまえ

薄紫の・・・紫陽花
俺を見つけたおまえの笑顔の後ろ
雨に濡れてなお凛として・・・



「待たせた・・・」
「ううん、今来たところ」


俺たちは・・・一つの傘に入って歩き出す
雨の中を待たせたこと・・・おまえには悪かったけど
でも、雨だから・・・自然に寄り添えることに感謝する俺

公園の中は・・・歩く人もいない
6月の雨に濡れた紫陽花だけが
俺たちを・・・見ていた



END


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 拍手をここにも置いてみた・・・思う存分使ってくれ



LM 葉月 珪 [MAIL] [HOMEPAGE]