待ち合わせの場所は・・・いつもと同じ森林公園 高校を卒業してから、もう何年も経つのに 遠くからおまえを見つけると・・・足早になる俺がいる
水色の傘・・・ くるくる回しているのは・・・まるで子供みたいな癖
森林公園の入口には、紫陽花の花が咲いていて 道路を挟んで見つめている俺のほうなんて ・・・まったく意にも介さず 目の前の紫陽花に・・心を奪われているのだろう
信号が・・・変わるまでのわずかな時間 俺たちの間を行きかう車が・・・水音を引きずる
ゼブラの上を・・走り出す俺 駆け寄った足音に・・・振り返るおまえ
薄紫の・・・紫陽花 俺を見つけたおまえの笑顔の後ろ 雨に濡れてなお凛として・・・
「待たせた・・・」 「ううん、今来たところ」
俺たちは・・・一つの傘に入って歩き出す 雨の中を待たせたこと・・・おまえには悪かったけど でも、雨だから・・・自然に寄り添えることに感謝する俺
公園の中は・・・歩く人もいない 6月の雨に濡れた紫陽花だけが 俺たちを・・・見ていた
END
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