hazuki's diary

2005年01月08日(土) 冬の朝 (SSS)


いつもの公園

俺は・・・登校する途中にもこの公園を通る

ピンと張りつめたほどの空気

吐く息が白くかたどられ

頬が切れるほど冷たい


公園の端にある・・・・水飲み場

昼間は子供達が・・・いつもそこにいるけれど

今は、誰かが置き忘れた小さなバケツに・・・

薄い氷が張っている


少し近道をして裏門から出ようとすると

ザクザク

足元で音がした


ザクザク

ザクザク


一歩ずつ・・・歩く俺の足元に霜柱


ザクザク

ザクザク


ガキのころの記憶

ただ・・・こんなことが楽しくて

ずっと霜柱を踏んでいた

運動靴の底が泥だらけになった・・・あの日の俺

ガキのころから、俺は・・・一人きりだった



ザクザク

ザクザク

ふと振り返ると・・・

おまえがそこにいた



「おはよー!葉月くんも霜柱踏むの好きなんだ!」

「ん・・・おはよう」


俺は・・・今一人じゃないんだよな?


ザクザク

ザクザク


二人で・・・一緒にいる、冬の朝



END


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 拍手をここにも置いてみた・・・思う存分使ってくれ



LM 葉月 珪 [MAIL] [HOMEPAGE]