『笑者勝者』...あやにゃ。

 

 

『遺書。』  BY:Cocco - 2000年10月06日(金)

10月6日(金)

私が前触れも無く ある日突然死んでしまったなら
あなたは悲しみに暮れては毎晩泣くでしょう。

二人で行くはずだった島と夜景のきれいな坂道
叶わぬ明日の地図を見て自分を責めるでしょう。

骨埋める場所なんていらないわ
大事にしてたドレスも写真立ても一つ残らず焼いて。
そして灰になったその体を両手に抱いて
風に乗せてあの海へと還してください。

たとえば何かがあって意識さえない病人になって
あなたのくちづけでも目覚めないならお願いよ

その腕で終わらせて逸らさずに。
最期の顔焼き付けて見開いた目を優しく臥せて。

そして灰になったこの体を両手に抱いて
風に乗せてあの海へと還してください。

いつか誰かまた求めるはず愛されるはず
そうなったら幸せでいて。
だけど私の誕生日だけは一人、あの丘で泣いて。
裸のまま泳いだ海わたしを想って。



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今までの。
過去  明日


エンピツ