『笑者勝者』...あやにゃ。

 

 

あきらめること。 - 2000年04月27日(木)

あたしの脚には傷があって、それはもう一生治らないそうです。
その瞬間から、わたしの中で色んなわたしが次々死んじゃった気がしてた。
死んだのか、殺したのか。それともまだ生きてるのかな・・・
とにかくずっと、色んなものを諦めてきたんだよ。
あきらめるという行為は限りなく死に近いんだね。
で、詩にも誓い。

好きなものたくさんあります。
かわいいものがたくさんあります。
真夏の海、大切なワンピース、ビーズのサンダル。

あの日からずっと、この脚の傷に見張られながら生きている。
毎日毎日毎日、お風呂に入る時も、電車の中でも、靴を選ぶ時、
欲しいスカートに脚を通す瞬間、
人を好きでいる時間、今この一瞬もずっとずっと、
この脚の傷のこと忘れたことなんかなくて、
誰かを愛してても、後ろめたい。
こんな傷ある女の子嫌だろうな・・・って思う。
ずっとこの傷があたしの思考を支配してるみたいに緊張してる。

諦めるという行為は、限りなく死に近いんだね。

出会うのが遅すぎたのか早すぎたのかなんか、
本当はたいした問題じゃない。
あの人のからだを手に入れるのは、不可能なのか、運命なのか、
そんなこともうどうでもいい。
感情に押し流されたように見せかけて、
緻密に計算された道を辿って来た自分を責めるべきか否か。
あの人の心が、あたしだけを必要とする日が来るのかな。

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大好き。
でもね、おもしろい人間って。
自己防御本能が働いてるのかしら。
勝手に傷つかない方向へ自分の思考を導いてる。
光なんか射さない方向だ。


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