Christmas Seed
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わが家の小さな庭の木の多くは常緑樹です。 毎年クリスマスツリーにしている針葉樹、ヒイラギ、 宣教師が北欧の異教の木として切り倒したオークの仲間、 生け垣も常緑のコニファーで、真冬でも窓の外はエバーグリーン。
あと深紅が加わればもうそのままでクリスマスカラー。 とはいえクリスマス頃にガーデンで目を引く花といえば ほとんどがパンジーとビオラ、 真冬に庭植えできる深紅の花ってないもんですね。
と長年思っていたら、ついに登場です。 このごろ評判の、庭植えできるシクラメン! 温室栽培の大振りなシクラメンはあまり好きではなかったのですが、 低温に強いミニシクラメン、「ガーデンシクラメン」は 花が小振りでシンプルで、とても可憐です。 しかも花色は紅、薄紅、白、紫、それぞれの中間色など割合豊富で、 庭植えや寄せ植えにするときりっとした色彩が風景を引き締めます。
根元に固まった暗緑のハート型の葉に白い模様が浮き出して、 ガーデンシクラメン単独でもなかなか良い姿です。 霜にあてても枯れはしませんが折角の花がいたむようなので、 壁際や植え込みの下等におくと安心です。
冬枯れの庭に目を遣った時、暗い緑の樹の中に 救世主の血の印の、深紅の花がクリスマスを祝います。
(ナルシア)
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