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ゐきている    …2003年12月12日(金)

2ヶ月あまりのNY長逗留を終え、10月末に奈落へ戻ってから俺は今までマイ大動脈のWWWを放置して何をしていたのか。 もちろんそれはもう彼岸シーズンに咲き誇る彼岸花の如く華麗なまでに負のオゥラを纏い、仰天するほど何もしていませんでした。 ひねもすゴロンとし気が向けば絵筆を取るという主婦の友社編集の有閑マダム雑誌ライクなライフを謳歌していたのです。 まるで岡田美里のように。 だがしかし美里とマチャアキの関係が破綻し彼らの結婚生活に終止符が打たれたようにアタイの有閑ライフも。

アタイには、そして御前等にも想像したくない、または思い出したくないことがそれこそ道端の石ころよりあるいは多く転がっているでしょう。 たとえば両親のセックス。 会陰切開。 納税義務。 ダイオキシン汚染。 誇張し続ける宇宙の法則性。 独身貴族のクリスマス。 冷蔵庫に放置されている腐ったきゅうり。 そして無職という認め難い不動の現実。 そもそも俺はいつまで働かない気だ、と。 きっと24歳ぐらいにはウェディングベルを鳴らし愛すべき夫やキャウワウィウィ二世に囲まれて私はプレスのきいたスーツに7センチのハイヒールを履いて颯爽とどこぞのオフィスで働きつつ詰襟とのWWW不倫デビューも果たし、何やら人生を満喫しているに違いない。 そんな無謀にも切ない妄想を膨らませていたそう遠くない昔の自分に申し訳ないと思え、と。

俺は常に74ミリほど高い立ち位置から御前等を見下ろす選民階級でした。 高等遊民でした。 そんなアタイもとうとう暇を持て余し、暇以上に自分を持て余して身を労働階級に窶し、カリフォルニアの日系人強制収容所の如くアメ人に鞭打たれ、丁稚のように酷使される屈辱に耐えながら9912フェムト程度のやる気をちらつかせ御前等と労働の喜びを分ち合うべく近所のカフェとビデオ屋でバイトバイトバイトです。 バイトバイトバイト。 俺が俺が俺が。

つうかビデオ屋。 店長に呼び出され、何かと思えば机の中には小型拳銃が眠っているから有事の際はそれで。 と通告されてしまいましたが有事の際? 小型拳銃? 俺にどうしろと。

▲トツプパゲ