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2007年01月12日(金) 阿佐ヶ谷住宅に行く、もろもろメモ

落花生を食べながら、1週間を振り返る金曜の夜。


■阿佐ヶ谷住宅

りかちゃんを誘って「阿佐ヶ谷住宅」を見に行く。1958年の高度経済成長期に竣工した公団住宅で、テラスハウスの一部を前川國男が設計したという。まえかわくにお先生は知らなかったが、古い建物は見ているだけでゾクゾクする。もうすぐ取り壊されるという情報を知り、一度見ておきたいと思った。

南阿佐ヶ谷駅から徒歩で5分ほど。家と家が密集する住宅街のなかに、突然開けた土地が現れる。ファミリー向けにつくられたいわゆる「団地」だが、いま主流の高層型ではない。一戸建てが連結して1つの棟を形成する「テラスハウス」が並ぶ。高い建物がないから、視界が開けているのだ。

デザインもモダンだ。素人目にも「かわいい」。箱形ではなく、屋根が三角形の平屋が、私は一番気に入った。小さな庭のある家もある。壁は汚れてグレーになっているが、なじんでいる。汚れることを想定していたと思えるようななじみ方だ。一部、住人が立ち退いて廃墟となった建物もある。周りの木々や公園もあいまって、西洋の、ひとけのない小さな村に迷い込んだかと錯覚するポエジーが、敷地全体にただよっている。不思議だ。すごい。来てよかった。

出版社を志望していた大学3年生の頃、セミナーや予備校で先生がよく言っていた。「自分の目で見なさい」。行って、触れてみないと分からないことが多いから。自分で感じなさいと。本当にそう思う。

※私は知らなかったのだが、阿佐ヶ谷住宅の一部を「とたんギャラリー」として開放しているらしい。
とたんギャラリーについてはこちら↓
http://www.totan-gallery.com/

阿佐ヶ谷住宅についてはこちら↓
http://www.geocities.jp/asagaya_jyutaku/


■ちいさな同窓会

高校時代の友人と、久しぶりに集まる。楽しかった。いろいろ書こうとしたけれど、文章にすればするほど飲み会のあたたかさを伝える言葉には出会えない気がして、やめる。一生付き合っていける自分の味方をつくれただけでも、私は頑張って高校に入ってよかった。帰りの電車で思う。


■本のこと、もろもろ

ブックオフで茨木のり子の詩集を半額で発見。うはうはで家に帰ったら、なんとカバーだけ茨木さんで中身が違っていた。悲しい。

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ずっと迷っていたおーなり由子『ひらがな暦』を買う。365日分のエッセイと、その日にまつわる小話。夜に、「明日はなんの日かな」と思って開く。楽しい。

母が朝のラジオで、「今日はなんの日」のコーナーを楽しみにしていたのを思い出す。

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イイダくんに教えたもらった坪内祐三『考える人』。須賀敦子と武田百合子の欄から読んだ。途中でやめていた武田の『富士日記』再読を決める。

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あっちゃんが「単行本用」のブックカバーを買っていて、私も欲しくなる。本屋のカバーつけるのって、エコじゃないなあ。


■ロスト・ジェネレーション

朝日新聞の連載で知った言葉。25歳〜35歳というから私はギリギリ入る。フォークナーやフィッツジェラルドと同じだと思えば、ちょっとかっこいい気持ちがしてくる。



書きたいことが色々あったはずなのに、たいしたことない。もう少し待ってみよう。


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