| 2004年06月07日(月) |
きわめてよいふうけい |
日曜日はずっと眠っていた。夜、ユーロスペースのレイトショー、『きわめてよいふうけい』を見るために渋谷に出る。中平卓馬が、記憶と一緒にその批評眼も失っていることを知らされ、なんだかふう、と力が抜けてしまった。自分の作品について、自分で説明して欲しいと思うからだ。
よく考えれば、泥酔して記憶が飛んだらそれなりに脳の何かを失っていると考えるのが当然なのだが、なぜだろう。私の頭にぼんやりあった中平卓馬は、森山大道が繰り返し語る「あのころの彼」だったらしい。森山大道と中平卓馬が親友であることを、私はとても嬉しく思っている。私は自分が森山大道型の人間だと思っていて(ちがうけど)、中平卓馬のような人間を愛しているからである。
「5日の日記はよかったね、うほう、とか言ってるし。酔っぱらってしゃべり場見てるし。はは」。酩酊状態で書いたら、なんだか評判がよかったらしい。しかし、誰も私の二の腕をぶよぶよしてくれる人はいなかった。褒めるならそういうところまで責任をとって欲しい。
映画評論家の先生に宛てて、「雑誌拝見しました」とファンメールを送ったら、すぐに返事が来た。
「スタジオボイスとEYESCREAMにレビューと翻訳が載ったよ」というメールをもらった。
コンビニには友達がデザインした本があった。
すごい人はいくらでもいる。「スタジオボイスに文章が載る人とメール交換すること」はそれほど大変ではないのかもしれない。しかし、それと「スタジオボイスに載ること」との間には大きな壁がある。私は自分が結局何者なのかを見つめなければならない。
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