「好きな子に連絡しても全然連絡が取れない、留守電入れても返ってこない。もしかしたら病気とかしてるのかなあ、心配だなあ」
……という話を、前の彼がしていたことがあって、バカだね振られてるに決まってるじゃん、とあきれたことがあったが、今自分がそういう立場になってみてすごく思うのは、人間はなんて楽天的なんだろうかということ。
何度も何度も電話をして気持ち悪いメールなど送ってみるが、相手から返信がない。これはきっと病気か何かだ!あるいは、携帯電話を落としたとか、彼女に取り上げられたとか、そういった事故が起こったのかも、と考える。
そういえば昔のオリーブに、町田康の「プチ相談アワー」というのがあった。そこにあったやりとりが非常に希望の光に溢れたものだったのを思い出し、引っ張り出してみた。以下引用(こういう時のためにやっぱり雑誌は手もとに置くべきなのだ)。
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Subject: 好きな人へメールを送っても返事がきません。 いったいどういうことですか?
Re: 僕なりに考えてみましたが、パソコンが故障している、携帯をなくした、長期出張でメールを読んでいない、ヨットで太平洋横断中である、スパイと間違えられて逃げている、火星人にさらわれた、といったところが意外と真相ではないでしょうか。上記以外の理由は、常識的に考えてちょっと思いあたりません。
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そうかそうか、と思う。最近絵に興味があると言っていたから、きっと上野の森にフェルメールなど見に行ったところ非常に感銘を受け、「俺も画家になる!」と単身渡蘭してしまったのだろう。仕方がないねえ、衝動的な人は。ということで国際電話は無理だし、まあしばらくは連絡がなくて当然ということに決定した。彼女とも遠距離になってしまうのね、うくく。
久々に開いたオリーブにはまってしまい、南Q太の『オリベ』を読んだら色々とどうでもよくなる。あ、それから町田先生の勧めていた笙野 頼子『タイムスリップ・コンビナート』も気になった。
人間はこのようにあほで楽天的にできているので、また明日を迎えるのだと思います。「人生に救いはねえよ、けど有効。技もある」。うう。
■そうだ、他にもいくつか
□『SEXとオタク』
やそじさんとこに、へんてこなものの題名があったので、なんだこりゃ、と思って検索してみたらカンパニー松尾のはめ撮り(っていうんだよね?妖精だからよく分からない)AVの題名だった。なんと。この人もAVの貸借などするのか、と非常に面白くリンクなどたどってみる。
高橋源一郎の『あだると』は読みましたか?官能小説ではないけれども、とても面白いのでぜひ。
□きわめてよいふうけい
『リトルモア』誌上でやっていた連載、『きわめてよいふうけい』が映画になるようだ。ホンマタカシが中平卓馬を撮るという興味深いもの。その上写真集は数量限定(たくさん作ってよ)。これは見に行かねばと思う。中平卓馬は記憶を無くしてから、今まで撮っていた写真を捨てたらしい。そういうことするかね、まったく。
写真展もやるんだー。Nadiffです。 http://www.cinematopics.com/cinema/news/output.php?news_seq=3807
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