外苑の銀杏並木を見ようとしていたのに寝坊して、友達と待ち合わせていた新宿に着いたのは2時半過ぎだった。一度行ってみたかった世界堂(美術の画材屋)来訪が実現し、「すごい、すごい」といって隅から隅まで見て回った。
鉛筆や筆や絵の具、スケッチブック、石膏像。同じものがずらっと並んでいるところを見るのは本当に好きだと思う。特に、自分にとって特に「価値」のないものが、ある一定の意味のある人たちに向けてはとても魅力的にそこに存在しているということに感動する。
表参道駅に着いた時にはもう夕方の4時だった。七面鳥カフェで初めてご飯を食べた。もっとこう、隅から隅までスキのない感じの、青山っぽいお店だと思っていたのに(たとえば代官山のシェルタや、東京タワーの見えるニドカフェのような……そういうの好きだけど。)そこはいい意味で骨董通りらしい、本当に居心地のいいお店だった。ご飯が美味しくて、ソファは古びた黒い革で、隣の席との距離もたっぷりで。
コーヒー豆を店員さんが手でひいてから入れていた。マグカップも大きくて、冷めても美味しい一杯だった。(私は一人暮らしをしたら、絶対に美味しいコーヒーを入れられる環境だけは整えよう。)
プロジェクターが部屋の真ん中にあり、壁にエリック・クラプトン、ボブ・ディラン、ニールヤングのライブ映像を映し出していた。ちょうど私は壁を背にするソファに座っていたけれど、向かいにいる友達の席は鑑賞にうってつけで、テレビを見ながらご飯を食べる子供のみたいに夢中なのが面白かった。
一人暮らしの家でご飯を食べているような、とても素敵な気分だった。また行こうと思う。
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