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2004年11月22日(月)
わたしの、生きてる耳ばんざい!!

「これからひとりごとをいいます」


泣き言を言うのはやめようと思ったりした
20を少し過ぎて
そういう数字のためにも
馬鹿みたいなブレーキを養ったりした

幸せを感じることが多すぎて
不幸せというものに鈍感だった
花が綺麗とか
空が遠いとか
いい、においの日とか

そんな幸せを退いて
不幸せと遊んでるひまなんか無かった

わたしはバカみたいに、自分を信じていた




おばあちゃんが死んだのは
もう10日くらい前のことになる
ほんとうに、さいごまで
わたしにたいした印象も残さずに逝ってしまった

母は泣かなかった
テレビを見てるだけでもしょっちゅう涙を流す涙腺のゆるい
母は泣かなかった
わたしは、
母の心の中がごうごうとしていなければそれでよかった



「いまから関係ないトーンを入れます」


 (ものもらいが出来ました
   (寝不足です
  (イライラがやみません
     (肌荒れは落ち着きません




わたしにはおばあちゃんが二人居て
新潟のおばあちゃんと、北海道のおばちゃんと
おじいちゃんは居なかった
おばあちゃんも、居なかったかもしれない


7匹のねこや
母や、わたしが大事です
抱かれることも叶わない 憧れや
いつか、詩がかけるようになることが

さいきんは忘れてしまっている
雨のにおいに抱かれることや
腕の、ふたつの突起を憶えていることや
間違えないで原宿駅に行けることや
素敵なスタイルが浮かぶことや
うまく、ことばを伝えることが大事です




おばあちゃん
わたしはちっとも、死ぬのが怖くない
こんなに触れるものがある世の中で
さみしいことも滅多にない

若いですか
わたしは
冷たい血をしていますか
羊の血で
ヤギではなく羊の血で
洗えばあたたかくなりますか

わたしの体温は低い
けれどあの人の声を聞くとホッとする
おならでもげっぷでもへっちゃら
だけどひとりでいることが
たまらなく愛しい



 飛行機は苦手
   耳が痛くなって
  もう落っこちてしまえと思う
 友達に会えるのはうれしい
     時々甘えてる
  自分の歳をわきまえると言っているほど
          きっと子供だ



あれを見つけた時でさえ
きょうだいにぼこぼこにやっつけられた時でさえ
顔の形が変わった時でさえ

わたしは不幸せではなかった



「ああ、ほんとうに




今年は、年賀状のデザインを考えなくてもいいね。



















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 きのう、この世のなかで一番すきなうたを
 生で聴くことができました。
 生まれて、2回目です。
 10年で、2回目です。
 涙が止まりませんでした。
 震えが止まりませんでした。

 涙は
 いつも悲しいばかりじゃないと
 思い出しました。
 
 立っているのがやっとでした。
 生きているのがすばらしすぎると言ったのはブルーハーツですが
 
 ほんとうです。
 ほんとうです。

 雨や
 においや
 歩道橋や
 ストリートライブや
 地下鉄や
 鳩や
 山手線や
 コスプレや
 段差や
 

 わたしの生きてる耳万歳
 わたしの生きてる日万歳
 わたしを行かせてくれたもの万歳


 やっぱり
 嫉妬するよ
 いけない場所の土の温度は
 感じられないよ
 耳をそばだてても聞こえない
 だけど
 ありがとう

 これからのはなを枯らしても

 行けない場所の土の温度を
 触ってやろう
 耳を
 たたせてあげよう
 ここを
 ひらいていよう


 これからのはなを枯らしても
 




 わたしはその為に
 生きてもいいんだ