今年花似去年好
WIPER! 泡茶日記



 去年の新茶だけど(獅峰明前龍井)

 ひさしぶりに会社で龍井(ろんじん)茶を入れた。透明のガラスのカップに茶葉を入れ、その上からお湯を注ぐ。茶葉が沈んだ頃にそのグラスから直接飲む。中国では、よくネスカフェの空き瓶に緑茶を入れ、お湯を注ぎ、その瓶をコップ替わりにして飲んでいるのを見かけたものだ。ネスカフェの瓶はコップとして飲みやすく、黒いキャップをしておけば、ほこりが入らないし、冷めにくい。ほんとに便利。
 私は2001年の年末から2002年の正月にかけて北京の北京語言文化大学にミニ語学留学した。その勉強が修了した翌日、北京西駅から鉄道で大陸を南下した。香港の紅[石勘](ホンハム)までの車中1泊の旅だ。私は前もって北京滞在中にインスタントコーヒーを買って飲み続けて空き瓶を用意し、北京で西湖龍井を買い、この列車に乗り込んだ。お湯の入ったポットが車中に用意されており、私も大陸の人を真似て空き瓶をコップ替わりに龍井を飲む。お湯は好きなだけもらえて、お茶は車中の旅の友となった。
 さて、この“龍井”とは、中国茶の6つの分類で“緑茶”に属す。いつだったか、TVで、“有没有烏龍茶o馬?”“没有”(うーろんちゃはありますか?---ないです)みたいなコマーシャルが流れていた。そう、中国大陸では烏龍茶より緑茶が多く好まれているのだ。グリーンティ、と言ったら日本、なんていうのは日本人の驕り、これも実は中国大陸から伝来したもの。日本の喫茶文化はもともとは仏教とともに伝来したのだ。茶を文化として世の中に知らしめた唐の“陸羽”の書物《茶経》の中にも現在の日本の茶道の道具のルーツとされる茶道具が紹介されている。

 現在飲まれている日本の緑茶は、製造過程で“蒸す”が、中国の緑茶は“釜炒り”。画像の茶葉は龍井だが、平たく見えるのは釜に押し付けて“炒る”ことによる。
 さて私が会社で飲んでる龍井は、昨年購入した、残念ながら昨年の“獅峰明前龍井”。残念ながら、というのは“明前”とは、3月の清明節の前に採られたことの表示、つまり清明節の前に摘んだ“獅峰”というところの“龍井”茶。日本で言えば新茶、みたいな感じ?なので、ほんとは今年の明前龍井を飲みたいのよ〜。でも昨年のでも味も香りもOK。 日がなお湯を足しては飲んでも、渋くならず、甘い香りとやさしい味わいが楽しめて、龍井も大好き。



 ●獅峰明前龍井
中国茶の6つの分類で“緑茶”に属す。緑茶はすぐさま殺青して発酵させないお茶。紅茶は全発酵、烏龍茶などの青茶は弱発酵〜半発酵〜全発酵の手前まで、と幅が広く、よって青茶の種類は多い。
 “龍井”(ろんじん)は中国の浙江省で採られる緑茶、杭州の西湖で採られる西湖龍井が有名。

画像は↑自宅で龍井の茶葉を入れている壺(台湾製)


WIPER!'s Column Asiaアジアがブーム? ♯16
中国縦断、京九鉄道の旅(北京から香港へ)のページ

2004年05月31日(月)
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