時色。

 
2002年11月25日(月) 銀杏の樹の下で。

ここ何年か冬が訪れるのは遅い気がしてた。
今日。11月25日。毎年この日の銀杏の黄色が教えてた。
ここ何年かは今日を迎えても銀杏は緑色のままで
冬の微粒子は探して探して息をする肺の奥で見つかるくらいだった。

今年は今日を待つ前にすでに黄色に色づいていた。

この連休が明けて、その黄色は地面一面に広がっていた。
と同時に銀杏の樹は枝を空にさらしていた。
その時の景観の移り行きに驚いた。時間がワープした突然だった。

でも黄色一面は本当に見事で曇った朝の鈍い光の中でさえ映えた。
その中に立って銀杏を見上げる。視線を落とせば黄色のじゅうたん。
毎年この黄色のじゅうたんが好きで、朝早く歩いたりした。
黄色の葉をたくさんまとった樹を見るのも好きだった。

こうして同じ銀杏の下を歩いて何度目の今日を迎えただろう。
私は元気でやっています。そちらの空も冬を感じますか。

そして。私は寒いも喜びにかえて冬を歩いていく。また来る春を知るために。


  過色

  日々色々

 新色  
by haruki     □ HOME  



My追加