あずきの試写室

2005年07月18日(月) 「マラソン」

自閉症の青年ペ・ヒョンジンくんとお母さんの
親子愛を描いた実話を元に描かれています。
韓国の映画祭では7冠!蓮池さんが本を翻訳したことでも
話題になっていますねー。

マラソンという過酷なスポーツに取り組んでいる時こそ、
いあ実際は無心に走っている時に
嬉しそうな表情を見せるチョウオン(ヒョンジンくんのことですね)。
そんな姿にフルマラソン出場をさせてあげたいと願う母。
でも、それは本当に彼にとって幸せなことなのか。

他人と意思疎通する能力が欠けていると表現される自閉症。
映画の中でも、手振りや片言の言葉で
親子で対話する姿は、実際ヒョンジンくんを
知らない人には、どの程度。。分かってあげることが出来るのか。
難しいですね。

でも、映画はそんな思いをすっと乗り越えて、
コーチの言うとおり素直にグランドを走り続ける姿や、
お母さんに頼まれた買い物の品々を
一度聞いただけで記憶してカートに入れていく姿に驚くとともに、
自然と応援していってしまいます。
そして、お母さんの苦悩を、自分のこととして観ていたり。
(あ。勿論この限られた上映時間での断面でしかないのですが)

映画の中で、チョウオン演じるチョ・スンウの表情が
ほんとなんともいえません。
写りによって、時にどきっとするほど鋭いまなざしを向けたかと思うと、
大好きなシマウマを思う時の、うっとりしたまなざしになったり。
演技であり、カメラワークであり、表情が生き生きてして、
物語なのに、ドキュメンタリーみたいであったり。
ある意味文部省推薦!という感じではあるのですが、
決してあざとい(時に泣かせようとか考えさせようといった
面が前面に押し出される作品もありますよね)
作品ではないので、安心して観れました。うん。

観終わった後、ジャージャー麺とチョコパイを食べたくなって、
帰りのコンビニでチョコパイ買ってしまいました。
でも、買ったのは美味しくなかった(涙)


 < 過去  INDEX  未来 >


あずき [HOMEPAGE]

My追加