あずきの試写室

2003年04月16日(水) 「過去のない男」

2002年のカンヌ映画祭で、二部門制覇した
アキ・カウリスマキ監督の最新作。
主演女優のカティ・オウティネンの
主演女優賞は嬉しいです^^
「マッチ工場の少女」でとっても印象的だったのですが
今回も一瞬冷たそうな感じで
実は照れ屋な気配りの女性を
自然な演技で演じていました。

最初から音楽の使い方が
なんともいえず個性的。
「チェブラーシカ」のワニが演奏しそうな曲から
はたまた、ロック。
そしてクレイジーケンバンドまで。
一瞬日本語が流れた時は
嘘だろ(笑)と思いました。

音楽に負けずと勿論映画も個性的。
屋内や夜のシーンは
ほんと暗い画面で
一瞬暗い映画だなあと思わせそうな手前で
とぼけていたり。
大笑いではないのですが
くすくす笑いしてしまうセリフの数々。
出てくる人もなんだか
普通の人が少なく、一癖ありそうな人ばかり。
なのに、日本ではほとんど馴染みの無い
俳優ばかりなので、妙にリアル感があったり。
(アキ監督作品ではお馴染みさんですが)

過去ない男の過去を探るというシーンは
ほとんどなく(笑)
いつも前向きで、暮らしは結構きついのに、
決して落ち込んでいないところもいいなあ。
過去のない男を演じたマルック・ペルトロと
カティの恋愛のぎこちなさが、ほのぼのして○。
更に犬のハンニバル(笑)がとってもかわいくて◎
救世軍バンドマネージャーアンニッキ・タハティの
美しい歌声にもびっくり。

出てくる人々のちょっとずつ愛らしいところを
発見して、ふふふなんて思いつつ
見終わった後も、安心^^なんて思える
丁寧なつくりの映画でした。



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