日記
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| 2001年05月29日(火) |
私の家には傘が8本。一人暮らしなのに。 |
午後1時から証券会社(←ちなみに就活始まってから初めて)の面接。
まず、他社状況を聞かれ、少し雑談、 君は話し方も雰囲気もすごく感じがいい、成績もいいね、などと言われ、 その後
「うちは一般職で一人暮らしの子は採らないんだ。 今までに前例がないし、現在のところ会社の規則でそういう事になっている。 勿論君には何の非もない。 君の力になれない事、 君の能力を当社で活かしていってもらえない事を非常に残念に思う。」
・・・・・・・
いや、一人暮らしで金融一般職を志望するのがどれだけ無謀な事かは よぉ〜〜っくわかっていますってば。最初から。 だからそんな理由で切られても私は悲しんだりはしない。 問題なのは、 ”じゃあ何で書類&筆記で足切りせずに今日この面接に呼ばれたのか?” ということ・・・・。 労力と時間の無駄だろう・・・・・。 こっちだって暇じゃない事くらいオジサンも解ってる筈だよねぇ?? 親切?同情?お世辞?企業のイメージアップの為? 説明会の時点で、「うちは自宅通勤のみです!!」って言ってくれた方が、 私の時間もあなた(企業)の時間も無駄にならない、お互いの為。
と、思ってはいたがその場でオジサンを責めても仕方のない事、 さぁ、じゃあもう用もないし帰ろう〜って思っていたら オジサンの話はまだ続く・・・・・。
「君のような人は是非総合職で活躍できる場所を探していくべきだと思う」
いや、私は一般職がいいんですよ、と理由を言う。
「しかし、今君が言った事は、今後社会の方が先に変わっていく事で 近い将来解決していく。君は自分の働いていく環境を、自分の意志で、 もっと積極的に選んでいく事が出来るんだよ」
何を言われているのか良く理解できなかった。 そして、オジサンは私の何処を見て、そう感じたのか。 非常に物腰の柔らかい、笑顔を絶やさない感じのいい人だったけれど。 ”面接用”の私を見ただけで何が解ると言うのだろうか。
しかし私は元々総合職を志望していた気もする。 ただ、文系の総合職というのはやはり営業職での採用が多い事、 採用数が非常に少ない事、そして、何の能力も持たない私にとっては やはり高望みであると言う現実を知ってから、 特別な能力が必要なく、女性を大量採用している金融一般職に 的を絞ったのではなかったか。 英語なんか、話せなくていい。特別な資格なんか要らない。
給料が安いから生活は大変。 仕事にも「やりがい」とやらが持てるのか、わからない。 大体、女ばっかりの職場で息が詰まって苦しいだろうな。 それでも、この不況の中メーカーや商社などの大企業は一般職の採用はせずに その業務のほとんどを派遣社員で穴埋めをしているという現実。 一般職を大量採用するのは、”お金”を扱う金融業に限られてくる。 それでも、金融の中でも合併や提携の嵐が吹き荒れ、 一般職を募集しない企業もどんどん増えていっている・・・・この現実。
この間、久々に会った友人は、私が金融(銀行以外)を中心に 回っていると言ったら随分とびっくりしていた。 「真理子さんは、絶対、化粧品の販売員とか、洋服の販売員とかだと 思ってたぁ〜!!」 イヤダヨ。それこそ、女ばっかりで息が詰まりそうだよ。 売り場って狭いし少人数だし、人間関係とかも大変そう。 販売ってただでさえストレス溜まりそうだし。 体力のない私には立ちっぱなしの仕事は無理。 土日が休みじゃないのも嫌!
色々な事を考えながら、新宿のマックでしばしの休憩。 入ったとたん、外はバケツをひっくり返したような勢いで、雨。 カルビマックと爽健美茶で1時間。雨は弱くなったが、止む気配は無し。 やむを得ずすぐそばのコンビニで傘を購入。 ちなみにここは昔酒屋だった。彼氏がバイトしていた。 500円と、普通のビニ傘にしては少し高め?と思ったら、 なんとジャンプ傘(この名称あってる?)だった。ちょっとびっくり。
そしてその後、もう1社面接。 あまり手応えは無かった。一応無難にこなしたが、 「何か最後に言っておきたい事はありますか?自己アピールでも何でも」 と言われ、詰まってしまった。 数秒の沈黙のあと、何とか話し始めたが、しどろもどろ・・・・・ ああ、終わったな、と思った。
日曜日に、気分転換になればと思って、髪を切ってきた。 美容師さんには、「2週間後にはカラーリングとゆるいパーマを かけに来るからよろしく〜」と言って。 私はもう少しで本来の私らしい姿に戻り、 リクルートスーツではなくきれいな色の服を着て 黒いパンプスではなくピンヒールのミュールで 新宿や銀座を歩いている。
雨は小降りになっていた。 服でも見て帰ろう、と思い、丸井→マツキヨ→伊勢丹というコースを辿る。 その、マツキヨ→伊勢丹間で悲劇は起こった。 バケツをひっくり返したような雨・パート�� 余計な事(化粧品を見ようとマツキヨに寄った事)するんじゃなかった・・・。 しばらく待ってみたが、雨の勢いは衰える気配なし。 仕方が無いので、地下道まで降りて、新宿駅に向かいましたとさ。 (だって・・・・傘なんて差してても役に立たないくらいの凄い雨!!)
私の家の傘が8本になってしまった。 全部コンビニのビニ傘。 しかし今日買ったのはジャンピング傘なので、この中では一番高級(?) 何故8本もあるのか。 私が昔泊まった男の家から借りて帰って、そのまま返していない傘。 家に泊まりに来た男が、次の日快晴で忘れていった傘。 しかしそれらがこの8本の中のどれであるかは既に解らないけど。 自分から切った男には何の未練も無いよ。
しかしふと、新しい恋でもしてみようか、などと思う。 そうしたらきっと、ほんの一時でも自分自身と向き合う事から逃れられる。
ほんとは私は解っている。 それでは何も解決しない事を。
私はただ平凡に、普通の幸せな人生を歩んでいきたいと願っていただけだった。 普通に一般職で入社して、結婚を機に会社を辞めるのも、 経済状況さえ許せば、構わないと。 でも私は知っていた。 そんな、”平凡な普通の幸せ”など、ある日突然簡単に壊れてしまう事を。 私の父は、私が6歳の時に死んだ。 母は、私と弟を一人で育てて行かなければならなかった。 女性であっても仕事を持ち、 精神的にも経済的にも自立していなければならないという事を、 私は幼い頃から知っていたのだ。
しかし今の私はあまりにも無力で。
誰かに依存しなければ生きては行けないのかもしれないと思う。
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