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【市町村合併】/富士川町町議選公開討論会 2003年04月18日(金)

 庵原郡の富士川町の町議選候補予定者の公開討論会に参加。定数16人に立候補者18名、そのうち12名が参加。このような公開討論会は、有権者が各候補者の政策や人柄を知るのにとてもいいチャンスなのに、それへの参加を断るというのはいかがなものかと思う。確かに富士川町のような規模(人口17000)の町議選となると当選ラインは400票前後。住んでいる地区の票を戸別訪問で固めれば十分。いわゆる浮動票は極めて少ない。選挙期間中の街宣車も単なるセレモニーと言い切る人もいる。そのような現状を少しでも打破し、地縁・血縁ではなく政策によって議員を選ぶという流れを少しでも作ろうと、この公開討論会を企画した商工会青年部には敬意を表したい。
 私も、12名の候補者で時間は2時間半、各候補者の主張のサワリしか聞けないし、どうなんだろう、と思いつつ参加したのだが、市町村合併や医療・福祉などの重要課題を網羅(各候補者の発言時間は1〜2分だが)しており、各候補者の政策や考え方の違いも予想以上に把握できた。中には、現状に相当危機意識を持っている方もいらっしゃって、聞きながら大いに共鳴した。今度挨拶に行ってみようと思う。
 なお、最大の争点である市町村合併については4月10日の日記でも触れたが、過去何年もの間、議論されているにも関わらず、今になって「住民の皆様のご意見をじっくり聞きながら検討したい」と言っている候補者が何人かいた。住民の意見をしっかりと聞くことは議員として当然の役目だが、その一方で、意見を集約し、更に時として議論をリードする役割も求められているはず。市町村合併のように、国・地方全体の枠組みや財政もからむ複雑な課題は、本来、議員がヴィジョンをしっかり持って住民を感化しなければならないと思う。日本全体、そして地元の経済・財政状況、行政の効率化、地方分権(=地域の自立)の流れ等を踏まえ20年後30年後の将来を見据えたとき、小さい町が本当に「自立」行政を続けることはほぼ不可能だろう。そういうことを全く考えていない議員がまだまだ多いのが悲しい現状である。


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