英国人の彼女
6年間の遠距離恋愛の末、イギリスに嫁いできました。ロンドンで息子と3人で暮らしています。

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2003年06月14日(土) 雄叫び

土曜日はうちの大使館の現地職員の結婚式でした。わたしも招待されて行ったのですが、思った通りなかなか濃かったです。

会場は狭い集会場みたいなところで、そこに300人くらい集まっているのですが、相変わらず窓を閉め切っているので凄い熱気。(ここの現地の人たちは、窓を開けると悪魔が入ってくると信じているので、いつでもどこでも閉めきっています)凄い体臭。新郎新婦の前に立ち並ぶミリンダの瓶。オロロロロロという雄叫びと共に踊る招待客達。

写真を撮ったので、後ほどフォト日記に載せておきます。



夜は、シェラトンでインド料理を食べたのですが、途中で将来の話になり、思わず泣いてしまいました。あまりパブリックな場所では醜態を見せたりしないのですけれど。



彼は、わたしと一緒にいたいという気持ちと、しばらくは結婚せずに将来を自由なままにしておきたいという気持ちに揺れている、と言います。

それはとても理解できることです。

わたしも、彼と一緒にいたいけれど、やはり不安定な将来は選べないと思うから。彼女のままで、休学中の大学院を辞めて彼についていくことは、どんなに彼が好きでもできません。大学院は、次の赴任地で行けばいいというけれど、それまでに彼と別れたら、職歴もなく、学歴も学士しかなくて、どんな職につけるというのでしょうか。

彼には、結婚してもしばらくは学校にも行きたいし、仕事もしたいと思っていること、子供はしばらくは欲しくないこと、彼の自由がなくなるとは思わないこと、どんなことでも、彼が本当にしたいことなら応援するということは話しました。(大使になる、と言いだしたら止めるけれど・・・。大使夫人はちょっとなりたくない。彼も今のところは大使になるつもりはないようです。)


日本に帰ることになってもそれがそのまま別れることには繋がらないけれど、でも続かないだろうな、と思います。お互い、連絡取り合わないで平気なタイプではないし、だからと言っておしゃべりな方でもなくて、2人で庭の鳥をぼんやり眺めているような時間が一番大切ですから。

でも国際電話が1分300円、インターネットは未だダイアルアップ、という環境では、同じ時間を共有するどころか1日1通のメールのやりとりがせいぜいでしょう。今はそう考えただけで寂しくて辛いけれど、それがだんだん慣れっこになって、そのうちつき合ってるってなんだろう、って思うのかな、って。わたしも彼も、遠恋で失敗した経験があるのでなおさらです。


まあ、プロポーズされたとたんに逃げたくなるかもしれませんけれど。前科ありだし。非常にタチが悪いんですけど。



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