英国人の彼女
6年間の遠距離恋愛の末、イギリスに嫁いできました。ロンドンで息子と3人で暮らしています。

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2003年04月21日(月) 出会いから付き合うまで【4】

ようやく日付に追いついてきました。20日の日記も更新しています。よろしければ。

今週の金曜日から、エジプト旅行なので、さっき銀行にドル現金を下ろしに行ってきたんですけど。

もうねえ、やっぱりこの国は一生発展しないと思いましたよ。たかがドル小切手をドル現金にするのに、

1.ドル小切手を現地通貨口座に入れる(手数料3000円ほど)、

2.現地通貨口座からドル現金を引き出すために、

3.申込用紙に記入し、

4.パスポートと航空券と申込用紙を窓口に預け(1回の海外旅行で1200ドルまでしか現金化できないため。この国では、外貨はすごく貴重なんです)、

5.申込用紙に窓口職員の署名を受け、

6.それに別の窓口で判子を押してもらい(意味不明)、

7.さらに別の窓口で現地通貨からドルへの計算、

8.元の窓口で申込用紙を提出し、パスポートとチケットと支出通知書を受け取り、

9.さらに別の窓口でドル現金を受け取る。

で、それぞれの窓口は長蛇の列で、ようやく自分の番が回ってきても一つ一つに15分くらいかかって、全部で1時間半くらいかかって、いつものことながら、めっちゃイライラしました。それも全部手作業で、電卓使いながら、一生懸命手で台帳だの用紙だのに記入しているのです。せめて、一人で全部やってくれれば、列に並び直す手間と時間だけでも省けるのに。機械化して欲しいとまでは言わないから。


ここの現地通貨を海外に持っていって、そこで直接換金できればまだいいんですけどね。うちの国の現地通貨が換金できる国なんて、聞いたことがありません。国外では紙くず同然です。

ちなみに、わたしの給料は円建てドル払いで、なぜかニューヨークの口座に振り込まれます。つまり、今回、エジプト・ポンド入手までに、円→ドル→現地通貨→ドル→エジプト・ポンド、と4回も為替交換されるという。この過程でいったいいくら損しているのか。考えたくもありません。


久しぶりにこの日の日記の続きです。

そして日曜日。

初めて足を踏み入れる英国大使館に圧倒されました。広大な敷地内には、テニスコート、プール、フットサルコート、バトミントンコート、バレーボールコート、馬屋、パドック、クラブ、食料品店、森。その中に、外交官の家が点在しています。うちの運転手と二人、すごいね、うちの大使館とはずいぶん違うね、こういうところに住みたいね、と言い合いました。このときは、まさかその半年後に、ほんとに住むことになるとは思いも寄りませんでしたが。

生まれて初めての乗馬は、とても楽しかったです。乗馬って、特殊技能が必要かと思っていたのですが、素人でも案外乗れるものですね。大使館の裏手にある山に登って、高原を駆け回ってきました。その後、大使館内のクラブで昼食、そして大使館内を散策しました。


ここで、どうやら彼が激しくエコ派であることが判明。鳥や昆虫、花を見かけるたびに、「あ、ほら見て、イモリ」と言っては立ち止まって鑑賞します。

実は、わたし自身はまったくもって非エコなんですが、エコな人にとても弱いのです。昔の彼氏も超エコで、環境に悪いからとタクシーにも乗せてもらえず、自販機のお茶も買わせてもらえず、どこに行くにも徒歩と自転車で、水筒にお茶を入れてデートしたものでした。そのときは、最初はエコ☆と幸せだったものの、だんだんあまりのエコぶりについていけなくなってしまったのですが(「ドライブしたい!わたしは助手席デートが好きなの!」と言ってしまい、「自転車の荷台じゃダメなのか!?」と別れ話になった。)、それでもエコな人ってなんだか心優しい感じがして、惹かれてしまうんですよね。



そんなわけで、彼のエコぶりにちょっとくらくら。その後、家に帰ってお茶をしながら、オセロで遊びました。そこで次なる発見。この人、オセロ強い!!わたしも自分でオセロ王と自負するくらい、オセロが得意で、ほとんど負けたことがないのですが、この日、彼には僅差で負けてしまいました。なんでも彼は、11歳の時にオセロを買ってもらってから、まだ一度も負けたことがないとのこと。オセロが強いなんて・・・さらにくらくらします。


エコなうえオセロ王。今までの人生で、これほどわたしのツボはまる人がいたでしょうか。しかも、エコはエコでも行き過ぎエコではなく、ランドローバーディフェンダーなんて、どうにも環境に悪そうな車に乗っているところも、いい感じです。まあ、我ながらちょっとズレてるな、とも思いますが、彼のそんなところにも心惹かれていきました。


帰り際に、この国のボーリング場なかなかすごいから今度行ってみない?と誘われ、次は金曜日に会うことになりました。

もともと、乗馬だけして帰るつもりで、運転手を待たせていたのですが、この日、大使館を出たのは夜の8時。運転手の存在をすっかり忘れていて、結局10時間も待たせてしまいました。


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