| 2023年06月02日(金) |
past/perspective |
夕凪の街 桜の国
「死ね」という言葉はやはりちょと違うんだと思う。
この言葉を言いたくなったら,黙ろう。 舌を噛むかもしれない。 でも,この作品を見て,やはりこの言葉は,相手に使うことはやめる。
日々ストレスがあるかもしれない。暴言を吐きたくなるかもしれない。 それでも 家族が失われた時,この言葉を吐いていたら一生後悔するだろう。
原水協のウェブサイトより(こうのふみよさんのインタビュー)
「核兵器はよくない」と上手に伝える地道な活動を ―ことしは被爆60年です。核兵器をなくそうと世界中で行動がはじまっています。 こうの 「核兵器はよくない」ということをまず、いろんな人に、普通の市民に上手に伝えることが必要ですよね。日本人でも知ってるつもりではいても、そうでもない人も結構いるんですよね。それに原爆っていうのは、やっぱり怖いというのがあるから。 原水協のみなさんが考えていらっしゃることは、たぶん日本ではみんなが考えていることのはずなので、だからこそ運動となると「わざわざどうして?」とみんな思ったりするかもしれません。それでもう自分とは違う人達として片付けてしまいがちです。人の気持ちを変えるということは本当に難しいことです。だから例えばアメリカという国の方針を変えさせるというのも、とっても難しいことですよね。いますぐ変えてやろうと焦らず、まずはこちらから気持ちを変えて、相手の事情をよく知るよう努力して、効果的に伝える方法を考えるべきではないかと思います。 まず、アメリカの中で核兵器というものがどんなものか、知られていないんじゃないかと思うんですね。だからしょうがないんじゃないかというふうになる。核兵器を支持している人たち一人一人はちゃんと事情を知れば、ちょっと良くないんじゃないかなというのはわかると思うんですよ。アメリカだけじゃなくて他のどの国もですけど。だからそういうことを知らせるために、もっと地味な活動が必要なのかもしれないですね。 漫画も含めて芸術というのはそのためにあるんじゃないかなと私は今回の作品を描いて一番思いました。それまで考えたこともなかったですけどね。私も原爆のことは勇気がなくて本当に知らずにきたけど、知ればみんな興味を持ってくれるし、いろいろ考えてくれることもわかりました。それこそ、もっといろんな人がいい感じに形にしてくれたらいいですね。 長い目で見れば可能性はありますよね。若者にそういう知識を広げていけば、そういう人たちが政治家になったときには、きっとそういう世の中になるはずです。
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