2022年09月14日(水) |
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10年にドリームチームの一員として、そして11年4月には個人としてもバスケットボール殿堂に迎えられた。 全盛期にはマジック・ジョンソンから「神が造りたもうた完全なる選手」とまで評された男としては、当然の栄誉だったかもしれない。けれども、一時はアルコールの地獄にどっぷり浸かり、そこから必死の思いで這い出した人間としては、奇跡的な偉業とも言える。
「才能があるだけでは不十分だ。 怠惰であるなら、才能なんて忘れてしまったほうがいい」
かつてマリンはこのように語っていた。その言葉通り、彼はどんな状態にあっても、自己の才能に磨きをかける姿勢は忘れなかった。 だからこそ、彼は再び日の当たる道に還ってくることができたのだろう。
文●出野哲也 ※『ダンクシュート』2011年10月号原稿に加筆・修正
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