家族進化論
Sawmen

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2019年07月31日(水) 2年前の名文

平成進化論より引用

8月へ。
■コンテンツの複製ならびに配信のコストが
 劇的に下がり、

 逆説的に、それゆえ、

 生身の人間との接触機会が
 大きな価値を持つようになった現在のように

 (たとえば、コンサートや握手会の盛況など
  まさにそうですね)


 今後、人工知能が生み出す、
 高い品質のアウトプットが発信されてくる、

 という時代が訪れたとき、

 かえって人間味が評価されるようになるのでは
 ないでしょうか。

■そんな時代になるからこそ、
 これまた逆説的に、ぐるっと一周回って、

 克己や精進、自制、自律といった、

 いわゆる人間らしい徳目を大切にする人の
 復権が図られるのではないか

 (=評価されるようになるのではないか)

 そのような気がしているのです。

 これはあくまで勝手な仮説に過ぎませんが。



■あるいは、それだけだと

 「単なるお堅い人間」

 になるかもしれませんが、

 そうした面に加えて、抜けたところや、
 洒脱なところ、

 あるいは逸脱したところなども
 併せ持った


 【人間味を感じさせられる存在】

 が評価されるようになるのかもしれません。

(中略)

■当人そのものの魅力を磨く努力をしなくても、

 生身の人間が安易に人工知能に乗っかり、
 発信できるようになる時代になるほど、

 人とリアルに向き合ったときに
 ごまかしきれない

 【陶冶】【精進】【修身】【寛容】
 【節制】【謙虚】【謙譲】

 などといった、

 強靭な精神性を要求される、身体性を伴った
 言葉がかえって見直されるような気もしています


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