+女 MEIKI 息+
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駅の階段を駆け上がって、滑り込みセーフで扉の閉まるのに間に合った。 んがぁ、その後… ぜーぜー、げほげほ、ぜーぜー、げほげほ すげー迷惑な人になった。
コノ状況は次の停車駅で降りたほうがいいよな? 一応、マスクはしてるが、こりゃ近くに居たらわたしだって眉間にシワを寄せてしまうかもしれないな。 などと、考えてはみたものの乗り込んだ電車は準急。 各駅停車じゃないので早々に次の停車駅は来ない。 咳で涙は出るし、マスクの中はハナタレだし。
朝のプチ・ラッシュな車内で、恐縮したのだった。 梨元です。
高校生だろうか、もしかして大学生だろうか、そのぐらいの男の子がポケットから缶コーヒーを出して「どぞ」とくれた。 命の水を恵んでもらった。
涙で滲む缶コーヒーのプルトップを開けて、片耳にマスクをかけたままズビズビと飲む、そしてまた咽る。 ぜーぜー、げほげほ、ぜーぜー。
あ、お礼言わなきゃ。
涙目、ハナタレ、片耳にマスクかけたまま「ども、すんません」えらい間抜けなお礼の言葉だ。 「あ、いえいえ」渡しておいて照れてどうするよ、男子生徒(風な人)
いやあ、ホント命の水だった。甘かったけど。
すぐ隣に居た着膨れしたオジサンが「よかったねえ」と声をかけてきた。そのオジサンの連れだろうか、違うオジサンも「この時期は風邪が流行ってるからねえ」と話し出す。 素直にここは微笑むところなんだろうけど、なんだか妙な気持ちだった。素直じゃないと言えばそれまでなんだけど、朝の混みあう無機質な車内でそんなニコヤカな風景ってのは気持ち悪いよ。在り得ないだろうよな雰囲気はホノボノでなく寒気がしたよ。いあ、風邪のせいではなくてね。ここはヘンな宗教の団体が乗ってる車両ですか?的なホノボノした雰囲気は、やっぱり気持ち悪かった。
車内でゲホゲホ迷惑な人が、他の人からの親切を気持ち悪がるのもどうかとは思うが、どうも自分の降りる駅までは居心地が悪かった。 降りる駅に電車が停車した時に、もう一度男子高校生(風な人)にはお礼を言ったけど、イマドキ珍しい親切な若者だったと言ってみるけど、その人が気持ち悪いのではないのだけれど、なんて言うか車内全体が(略)
なんとなくホノボノとなれない自分は、やっぱり捻くれてるのかね。
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