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2003年08月21日(木) 無事生還、たぶん。


そうして、帰ってきたわけで…。


 よく通う病院の待合室や、病院内の喫煙所で屯っていたりすると、だいたいが自分の病気の重さ(痛さ)自慢だったりするわけで、これはもう身近に起きたネタをどう弄り倒してみようかと思う、いわゆる雑記(日記)書きと似ていたりするわけで、同じ状況になっている今、わたしもそれに便乗しようかと久々に無駄に長い作文(しかも、その痛さ自慢)を書いてしまったわけで「ああそんなもんなら読みたくはないや」って方は、ここが更新されたことで生きてることを確認してくださればそれでOK。






 わたしは、元々整理整頓が苦手です。
 で、なくて生理不順です。
 それは、既に二十歳で医者から「更年期障害」と診断されるほどのツワモノです。来なければずっと顔も見せず、来たら来たでダラッと続いて挙句には止血剤を打たれるほどだったりもします。
 そして、今回はその処置として子宮内膜掻爬(またの名を子宮内膜清掃術と言うらしい。清掃って…と思わず読み返したけど)手術内容としては、流産をした人と同じ処置をするらしいです。

 ああ、道理で普段は腹黒いわけだと思った貴方。
 今なら大手を振って威張れます。腹ん中は真っサラサラ。きれなもんですぜ!

 医者の話しだと不正出血は一応、その手術で止まると言うし、内膜の一部を摘出してそこから癌検診をするよりは、内膜を全部掻き出してそこから検査に回すというので検査内容としても確かなものになるとのこと、それじゃあってことで入院してきました。
 この入院も今回で2回目です。
 前回も同じ理由(不正出血が続いて)入院した経験がありました。
 そうえいば、それ以前はこの不正出血を放置してたら突然、高熱が出てその場で入院っていうときもありました。高熱のため麻酔無しでの手術でしたが。

 今回もそろそろ危ないかな?少し不安になって近所の所謂「ぽんぽこ産婦人科」にはかかったのですが、薬で止めるよりも暫く様子を見ましょうという、そのセンセイの言葉に自分でも頷きつつ「ほんの少量だし♪」とお気楽に構えていたところで、突然の腹痛。しかも激痛。
 脂汗やら冷や汗を押さえつつ、以前に入院した市立病院に駆け込みました。

 そんな痛さの中、以前の生理の日にちとか、どう痛むとか、そんな問診されたところで適切に答えられるわけありゃしません。「では、内診」と診察台に移動してもいつものように、恐る恐るカーテンを開けるなんてことは出来ませんでした。
 「何してんだか、見せて!」言うと同時に仕切りカーテンを勢いよく捲り上げ、驚くセンセイの顔を見ながら「早くして!」と催促していました。

 「今このときに痛いのに、入院は4日後ですか!」
 問診を受けた時の椅子にまた移動しての第一声。

 「痛み止めの薬は出しておきましょう」

 「それ、今すぐ下さい」

 「これから採血を済ませその後に入院手続きの説明がありますから、マズはあちらの部屋へ。帰りには処方箋を出しておきます」

 「ってか、センセイ?痛いんですけど!」
 もう、話ししてらんない!と、痛さがイライラに変わって、促されるまま部屋を移動しようと椅子から立ち上がった瞬間に、その場で貧血フーラフラ。看護婦さんに支えられてすぐ隣の部屋に移動し、そのままそこのベッドに横になりました。
 その部屋で、採血の担当の人を迎え、入院諸手続きの説明を受けました。
 採血を受けている間、隣の部屋からセンセイに向かって看護婦さんの声を殺しながらも怒鳴るような感じの声が聞こえてました。おっかねー。

 でも、その看護婦さんが医者に談判してくれて持ってきた座薬、効いたなあ。

 その座薬が効いている間に自宅に辿りつき、全くと言って良いほどの効かない処方された飲み薬で4日を過ごしての入院でした。


 痛さであまり睡眠も取れないまま、早朝の病院入り。
 担当の看護婦さんが、コロンと可愛い人でちょっと気を良くして、そこでのまた問診。手術までの時間の流れの説明を受けながら、点滴薬が身体を廻るのを横になって待ち、序でにお尻への麻酔注射を受け(これが、想像以上に痛かった)ヘロヘロとなりはじめた頃に、隣のベッドに同じような処置を受ける患者が(夫連れ)タイソウな大声でガタガタと入って来ました。

 自分で自分のことをチャン付けで呼ぶ、その若妻。
 「○○ちゃんね、お腹 イタイイタイなのぉ〜」

 ヌボーッと成った頭に、その女の声ががやたらウザくカーテンで仕切られた隣のベッド、ちょっと蹴飛ばしたくなりました。


 そうしている間に、手術の時間が来てストレッチャーに介助の手を借りながら乗り移り、病院内の天井を眺めつつ、ガラガラと手術室まで移動。
 コロンと可愛い看護婦さんったら、遊園地で遊ぶかのような凄いスピードでストレッチャーを移動させるから、ちょっと酔いました。えへへ。
 魔法の扉のように、ベッドが手前までくると自動に観音開きになるドアを幾つも通り抜け、やっと手術室に入るとリストバンドに書かれている名前との照合。
 その頃になると、少しロレツが回らなくなり「かぁつき、ななあぉですぅ」

 わたしの横たわるストレッチャーの両側から、緑色の帽子と手術着を着た人が覗きこみ、それぞれに自己紹介をしてます。「麻酔担当の…」「血圧担当の…」
 こんな状態で、そんな自己紹介されてもねえ。
 一応、点滴の刺さってないほうの手を挙げて「はいはい」と政治家よろしく挨拶を返しながらそのまた奥の部屋、本当の目的地にやっと到着しました。

 手術台への移動も、前回は覚えてないぐらい朦朧としたのですが、今回はまだ冴えてます。身体こそ言うことを効かないものの、辺りの様子は十分に理解できる程度。
 手術台にストレッチャーをピタリと付けて、数人の手で「ヨイショ」と移動させられて、わたしは意味も無くヘラヘラと笑っていました。
 そこで、下着を外されて(「あ、血出てますよー」なんてトボケたことをぬかし、「大丈夫ですよー」と返答されつつ…ぃゃぁん)両足、太ももまでの袋を履かせられました。左手の人差し指に心電図を測る装置を付けられて、右手には血圧計を付けられ、両足は投げ出した状態。
 今まで着ていた手術衣の肩のスナップを外すと全裸。上からタオルケットのようなものを掛けられるのと同時に、足の部分のベッドの窪みに足が落ち着くと、機械音と共にじょじょに開いていきました。
 「うああ、フランケンシュタインみたい」などと思いつつ。
 ドラマでしか見たこともないような、あの手術室のライトが点けられると、タオルが掛けられているとは言え、少し剥き出しになった下半身が熱い。
 酸素マスクを付けられる頃には、もう完全に朦朧となっていたのですが、手術準備として尿道に管を通す段階になって、痛みが!
 「いでっ!」声と共に、身体がずり上がったのを見て、両側の助手がビビッたのは見逃しませんでした。

 「痛いですか?」
 「あい、いだいでずぅよー」

  カチャカチャと金属の触れ合う音をさせながら、担当医が「あと20増量」と、今ならお得キャンペーンのようなことを言った後の記憶は運良くありませんでした。

 静脈麻酔なので、効き方が緩やかなのでしょうね。

 手術が済み病室に移動中のストレッチャーの上で、既にロレツの回らない状態にも関わらず、「痛い」と手で腹部を押さえて訴えてたのを看護婦さんが見て、慌てて病室に着いてから座薬を挿されたのは覚えています。
 その座薬が効いてきて、また睡魔がやってきた気持ちいい頃、例の隣の若夫婦の妻がストレッチャーで運ばれる時でした。

 「○○ちゃん、こわいのぉ。△△くぅん、おてて握ってぇ〜」

 なんとケタタマシイ声。
 蹴飛ばす気力も無いまま、おくちあんぐり。
 カラカラと運ばれて、静かになったと思った瞬間、また眠ってしまいました。
 次に目が覚めたのは、その人が病室に運ばれてきたとき。

 「えーんえーん、わたしの赤ちゃん」
 看護婦さんが、その人の名前を連呼してもまるで子どもが駄々をこねたような大きな泣き声は止みません。麻酔が覚めるにつれ、その声は大きくハッキリとしたものに変わっていき、ご主人も廊下から部屋の中の様子を伺うようにしているだけで、看護婦さんの宥め叱る声と、その女性の泣き喚く声は凄いものがありました。
 人それぞれに事情があって、痛みもそれぞれなのだろうと思いつつも、隣もそのまた隣の部屋も、みんな病人なんじゃぃ!という、少々意地悪な気持ちが芽生え、横になって居られないイラつきで、仕方なく煙草を持ちフラつく足で喫煙所に向かいました。
 煙草を挟む指も覚束ないままソファに深く座ると、知らないうちにそこでまた一眠りしてました。こりゃイカン!と喫煙所を出て、ヨロヨロと廊下を歩くと、まだ足元が確かじゃない。外来も居なくなり、ガランとした待合のソファで一休み、ちょっと横になるつもりだったのに、またそこでウトウトと。

 あのサービス増量の麻酔が後になって効いてきたのか、夕方になっても覚めきらず夜を過ぎても、足元がフラフラで喫煙所までの往復は遠い道のりでした。

 夕食の頃には、隣のベッドの人も大分落ち着いてきたのか

 「○○ちゃん、腰が痛いのぉ。△△くぅん、お背中トントンしてぇ〜」
 と、最初と変わらない様子で旦那さんに甘えていました。

 ヨカッタ ヨカッタ。
 (五月蝿くて、ヨクないけど)

 付き添いの人は20時には帰らなくてはなりません。
 意地悪いわたしは、あと何分だと、秒読みする始末。
 それほどウザかったです。
 途中、何度もその患者さんの担当の看護婦が謝りに来てくれていたけれど、看護婦さんってそういう気遣いまでするんだと、改めて凄いと思いました。


 はぁ、痛さ自慢(病気自慢)が出来てすっきりした!


 と、言うわけでその後遺症としてヘロっております。



 あの手術の際に取り交わす『手術承諾書』って書かれている内容に承諾するのは毎度のように躊躇うのだけど、みんなはどうしているんだろう?


 (今回の)手術承諾書
・手術、検査などの名称:子宮内膜試験掻爬術
            (子宮体癌やポリープなどの診断を行うための検査)

 麻酔に伴う合併症として
 � 仝撞枉祿欧篏朶直祿欧�起こることが稀にあります。
 手術に伴う合併症として
 �◆‖舂冥亰譴篁匍椶気すΔ�起こることが稀にあります。
 �� 術後に子宮内感染や腸の働きが悪くなることがあります。
 その他、不測の事態に対しても適切な処置を行います。

 今回私は、上記のとおり説明を受け、その内容について理解しましたので、【手術(麻酔)、検査等】を受けることを承諾します。

 氏名&捺印

 って、こえーよ!そんなんに承諾するのは!
 しちゃったけど。



 後で気づいたことなのですが、
 ベッドの名札の部分にわたしを受け持つ担当の医者の名前がズラズラと。その一番上の名前は、初回になかなか座薬すら出してくれずにイラつかせ、そして手術の時にその埋め合わせなのか増量サービスをしてくれた医者のものでした。
 そして、ぶちょー。







 このお盆休みを利用(?)して、ここの過去LOGを全部制覇したとお報せくださった、貴方さま。
 普段から、数少ないメールにすらお返事を書くことは皆無に近いですが、今回ばかりはあまりの大儀を成し遂げたことに、お返事を書いてしまおうかと思ったほどです。
 ここの過去LOGを読みきるだなんて、いやんな疲れと放心状態に近い達成感は薄ら寒く夏向けだったでしょうか。

 ありがとうございました。



香月七虹 |HomePage