管理日誌「庭園の午後」
午後の庭園
/ノベルウッド
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ノベルウッドやネット小説ランキングの新着作品チェックをしていると、時々出会うのですが、日記用のcgiを使って公開されている小説作品があります。
日記cgiを使っているからというだけの理由で、一概に決めつけると例外があるので問題ですが、通常、日記をつけるためのツールは、一番新しく投稿した記事が一番上にきて、一番古い記事は、一番最後のページまでめくっていかないと、出てきません。これは小説のページの並び順と全く逆になっており、それゆえの読みにくさがあります。
日付を任意に調整できる機能のある日記CGIであれば、最新日の記事にあたるところに、小説の目次となる内容を書き込み、該当ページ(第一章が2003/12/22の欄に書き込まれてるなら、その22日の記事が表示されるページ)に跳べるリンクを張っておくぐらいのことは、したほうが良いかもしれません。 もしくは、第一章の記事を投稿した日付から、どんどん日付を遡って記事を投稿していく方法もあります。そうすれば、第一章の次には第二章、第三章、というように、小説として適切な順序で記事が掲載されることになります。
しかし、こういった方法は、そのツール(日記cgi)の本来の使い方ではありませんので、違和感があることも否めません。そういう手段で公開されている小説を見慣れた方であれば、「ああ、日記cgiを使って書いてるんだな」とあっさり納得して慣れてくださるかもしれませんが、そこで初めて見る方は、いかにも日記だという体裁に戸惑われるかもしれません。 小説サーチエンジンでも、登録を受け付ける・拒否するの判断が分かれる対象になるのではないかと思います。
小説を執筆するための専用ツールがあれば、それが一番、書く人にとっても読む人にとっても便利なはずです。
自分でCGIを設置できる人なら、フリーウェアとして配布されている小説執筆・掲載用のスクリプトがあるようですが、自前で運営が無理な場合は、同様の機能を貸し出しているレンタルサービスを利用する方法があります。
【デンパンブックス】http://www.denpan.org/ 【BOOK STUDIO】http://bbs.bookstudio.com/
小説専門というわけではありませんが、携帯端末向けの無料ホームページサービスで、小説コンテンツの運営に適したツールを利用することができます。 【くちこみページ】http://hp.kutikomi.net/ こちらで、「コラム機能」を使用して小説の掲載をしますと、パソコンから閲覧した時にはパソコン用の表示、携帯電話から閲覧した時には、携帯電話用の表示で出力してくれますので、手軽に小説の公開ができるだけなく、たった一度の作業で携帯版とパソコン版の両方が運営できるという利点もあります。(他、人気投票や掲示板など、小説サイトにあると便利な機能も初期装備されていますので、便利です)
初心者の方で、小説作品ページをどうやって作ればよいかわからず、記事を書くだけでよいからという理由で日記CGIを選択されているのであれば、小説ページを同様の手順で自動的に作成してくれるツールがいくつか公開されています。 当方運営の「小説工場」もそうですが、他サイト様にも優れたツールが提供されていますので、ご紹介しておきます。 【HTML作成の小人さん】 http://lion.zero.ad.jp/hanameiro/template/index.html
他、【レアの果樹園】さまにも、JavaScriptコーナー内にダウンロードして使える小説HTML作成ツールが公開されています。
レンタルものを利用する良さは、まず第一に手軽なこと、それから、初心者の方でも、難しい知識を使わずにページ作成ができることがあります。 その反面、人気が集まって多数のユーザーが同時に使用するような状態になったとき、サーバーの動作が極めて重くなってしまったり、ログ(小説なら小説の内容を記録している内部ファイル)が消えてしまったり、最悪のケースでは、突然サービスがうち切られるようなことも、起こりえます。 その際には、今まで書いてきた小説が完全に消えてしまい、手元にもコピーが無いという事態もじゅうぶんにありえます。 多少回り道でも、自分で小説ページを制作して、サーバーにアップロードするという段階を踏んでおけば、自分のパソコンと、インターネットの二カ所に同じデータが存在することになりますので、片方が事故で消えてしまっても、もう片方から復旧ができ、安心です。 使用中のサーバーが何らかの事情で使えなくなってしまっても、別のサーバーを用意して、そこにアップロードし直せば、作品の公開を続行できます。
レンタルツールを使って作品を執筆する場合でも、手元にもコピーをとっておく用心をしておけば、原稿が消失してしまう問題は予防できます。 自分の都合や、状況に合わせて、一番良いと思われる方法を選択することが肝心です。
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