管理日誌「庭園の午後」
午後の庭園
/ノベルウッド
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| 2003年11月14日(金) |
ジャンル定義等について |
前々から何度か、複数のユーザー様からのご要請をいただいておりました、ノベルウッドにおける作品分類の定義についての資料を制作中です。
ノベルウッドでは様々な分類方式を導入しておりますが、その全てに関しての定義をする予定は今のところありません。ガイドラインが必要と思われるものだけ用意しました。 定義情報を公開予定なのは、下記の分類についてです。 ジャンル分類/長さ分類/状況(完結)分類/人称(視点)分類
定義内容については、こちらをご参照ください
あくまでノベルウッド内での定義であり、強制ではなく「推奨」という扱いでして、これと異なる登録をしていたから削除対象となるような、登録規約的なものではありません。 しかし、旧来の一般論に基づいた内容になるよう配慮したつもりです。
小説に限らず、ものごとの分類を行いますと、必ず、例外や、分類の枠におさまりきらないものが出てきます。分類される対象物が多様性を持っていればいるほど、この「例外」は多くなっていきますし、時には例外のほうが多いなんていうことも、考えられるかもしれません。 分類はあくまで目安です。 それでもやはり必要なものだと思います。作品を探す時に、とても便利ですから。 書くときに考慮する必要はあまり無いように思いますが(読者ニーズを掴むという意味では、作品のジャンルを意識したほうが本格的なものが書けますが)、検索エンジンに登録する時には、客観的な目線から自作を分析してみることも有意義ではないでしょうか。
自分の定義に自信がなかったため、架空史小説の定義を確認するためにネット検索したところ、こんなサイト様を見つけました。 【架空史-The Fictitious Story-】 こちらでの定義を参照すると、いちおう自分の書いた定義文が正しいような気がしたので、ほっとひと安心。
人称分類についてなのですが、登録作品に間違いが意外に多いです。 趣味として自由に楽しく書けばよいのがオンライン小説の原則と思いますので、あんまりうるさい事を言うべきでない気がするのではありますが、小説執筆の基本ですので、「人称ってなに?」と思われる方は、この際、自作がどの人称で書かれているのかを確認なさってみてはいかがでしょうか(^_^;A 特に、二人称の作品は滅多にないと思うのです。市販の小説にも滅多にありません。皆無といってもいいぐらいかと。だいたいの小説は、一人称か三人称のどっちかです。 でも分類としては必要なので項目を設けているのですが、間違って登録なさる方がいらっしゃるようで。 読書ツウな読者様にとっては、「おっ、二人称小説だって? 珍しい、興味あるな」という印象のカテゴリだと思うのですけど、そこに登録されている作品が実は全くもって二人称じゃないというは、なんとなく、管理人として面目なくてですね……(汗) 登録時に手が滑ってプルダウンメニューを選択しまちがえたとか、そういうことかな〜、と思うんで、いっそのこと「二人称」カテゴリは廃止しちゃったほうが無難でしょうか。 あるんですかね、二人称で書かれたオンライン小説って? 理屈の上では、あってもおかしくはないのですけど……。 人称というやつも、ジャンルと同じで、例外があるといいますか、きっぱりと定義どおりに全ての作品が書かれているかというと、そうでもないのです。定義そのものも、人によって考え方が微妙に違ったりしますし、「絶対にこうだ!」と断言できる種のものじゃありません。 小説は多様性を美徳とするメディアのひとつですから、基本原則をぶち壊して新しい技法を作品に盛り込むことが、作品が高く評価されることにもつながるのですよね。でも、そういう型破りな作品は、基礎をふまえた上での型破りであるからこそマトモな作品として楽しめるのであって、基礎を全く知らずに書かれためちゃくちゃなものとは、似て非なるものとなります。 時には創作技法についてかじってみるのも楽しいですよ。それにガチガチに縛られないといけないってものではなく、先輩たちがこうやると巧く書けたぞという「ちょいコツ」みたいなものですから。 こちらのページなどが、わかりやすく纏めておられて、私の書いた定義文なんぞよりよっぽど参考になるかと思います(^_^;A 三人称の人物視点が登場人物の主観や感情を全く含まないかどうかについては、ノベルウッドの定義と矛盾が出ておりますが、これか書き手さんごとの技法や趣向によるのです。……その話はまた創作談義好きな仲間内で、千日将棋でもさしつさされつ楽しく語り合うことにします(笑)
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