きまぐれがき
目次pastwill


2005年03月14日(月) 春は何処

軽やかな春の装いで。。どころか、とんでもない寒さだった先週の土曜日。
私は薄物のお洋服、インナーなどはペラペラ透ける素材のノースリーブ
ですよ。
出掛けに、それはいくらなんでもと家人が騒ぐので、ミンクでフワフワ
と縁取られたカシミアの大判ストールを身体に巻きつけて行って正解だ
った。

それでも早朝の京都駅、新幹線を待つ間ホームに立っていることができ
ない寒さに、自分の年齢を省みない季節の先取りの装いは酷であると
つくづく感じたのだった。

やっと新幹線に乗り込んで座席に行くと、すでに乗っている隣席の女性
はお化粧の真っ最中で、もうベースは大阪・京都間で済ませたらしく、目
の周りを塗りたくっている。
あの揺れる車内で、リキッドのアイラインをひいたのには驚いた。
友人に、鏡を見ないでアイブローを描き、口紅もぬってしまう油壷夫人っ
ていうのもおりますけどね。

隣席の女性、大阪から乗って小一時間、顔で遊んでいるといった感じだっ
たが、やっとお化粧が仕上がったのは名古屋の手前だった。

この駅で降りるらしく列車がホームに入って行くところで、コートをガサガ
サと着たのだが、そのコートから「家を出るまで獣でもくるんでいたのです
か?」と訊いてみたくなるような、動物の毛が濡れた時の臭いが漂ってき
た。
それにむせてしまった私は、浜名湖辺りまで咳が止まらなかったのです
けど。

東京はさほど寒くなかったとはいえ、麻実れいリサイタル(ターコさんの
ことはブログ3/25を見てね)のソワレの時には毛皮を着ていらした方も見
かけた。
こうして三寒四温を繰り返し、桜の開花を迎えるのね。



ギブリ |HomePage