きまぐれがき
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2003年09月09日(火) あわただしく友に逢う

「3時間ほど時間があいたのだけど逢えるかしら?」という
Mちゃんを訪ねて、大阪での彼女の定宿リッツ・カールトンに
出かける。

TRCの近辺まで出かけるPの車に乗せてもらったはいいが、
その車の汚れようったらない。砂嵐にあったわけでは
あるまいし、ガラスまでも土ぼこりにまみれているなんて
あんまりだ。
さらにシートは、犬の毛だらけに加えて食べこぼしが散らばって
ベタベタしているではないか。
洋服までも汚れてしまいそう。
バッグからウエットティッシュを出して、これ見よがしに
拭いてみたけど。

電車にすればよかったなと後悔したとたん、「玄関につけないで
いいから。手前で降ろして」。ついに口から出てしまった言葉に
Pはむくれた。

「汚いからでしょ。見栄っ張り!」と機嫌をそこねながらも、
程よい場所で降ろしてくれる。ほっ!


Mちゃんは東京の進学塾の講師。
毎年女子中学御三家だとかへの合格率が高く、評判の塾なのだ
そうだけど、最近の塾事情は私にはさっぱりわからない。
「困り者のお母さんっていうのが、どこにでもいるのよね」
周囲が見えない、子供への過剰評価、あげくに怒鳴り込んできたり
して大変なのだそうだ。
「まぁ何時の時代でも、頻度の差があれ目にする光景ね」なんて、
現場を知らない、けれど想像は大いにつくのに私の言葉は生ぬる
かったか。

ともあれ懐かしい友に逢い、食事を堪能し、他愛もないおしゃべりは
なによりの美酒となって、御茶ノ水の聖橋からスモッグに霞む夕陽を
眺めていた頃に戻ってみたいと、青春時代へのノスタルジーにしばし
陶酔したところで別れの時間。

「あっ!そうだ!関西には無いって嘆いていたから」と、バッグの
中をゴソゴソと引っ掻き回して取り出したものは紅茶の缶。
私のお気に入りダロワイヨブレンドだ。
早速今夜は久々に温かい紅茶を淹れて、月と火星の大接近を眺める
としよう。






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