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2003年06月20日(金) ペイラントの不自由



 北朝鮮の元工作員が、ミサイルの部品などほぼ全部が日本製だと言っていた。そのすぐ後に、ミサイルのジェット噴出口の部品を朝鮮総連の幹部と通じて、北朝鮮に輸出していた会社の社長が逮捕された。さぞ、ペイラントの自由を言いたかったろう。
 自分の国を守るために、各国武器を作ったり売ったりしている。武器と言っても前にも書いたように、ワインも武器(2003年01月29日(水) 武器としてのワイン
になる。各部品、コンピュータ、知識(爆弾作りの方法)なども。
 日本も勿論武器を買っている。なぜか?自国を守るためにである。売ってくれる国がある。有り難い。

 ある人が言った。「拳銃は良くない。人を殺すためにだけあるから」と。 しかしまたこうも言える。「弱者が凶人から我が身を守るためにもある」
両刃の剣なのである。悪でも善でも、今ある最良のものを使って我が内なる正義を通そうとする。
それに勝ったものが「正義」となる。
 
 馬鹿と包丁は使いようというように、板前、猟師が何人集まっても、やくざ(暴徒)にはならない。武器を売る国を「死の商人」のような言い方をする人がいるが、ノーベル賞のノーベルだって、元をただせば、ダイナマイト発明で世界で大もうけした。が、これは武器にもなるし、山野を切り開いて町を作ったり、トンネルを掘ったりも出来るものだ。

人は勿論、ものの存在も常に二面的な要素を持つ。「私は何もしていないのに」と言う人がいるが、行き倒れで、死んでいる人は何もしていないし、これからも何もしないだろう。が、そこに自分の遺骸が存在し、すっ転がっているだけで、見た目や腐臭で「関係の無い」人に実質迷惑をかける。ましてや生きている人は言わずもがなである。
 どうやっても「関係」から切れることは、死んだ後でも出来ない。

腐敗と発酵、核爆弾と原子力エネルギー、日本刀と包丁、すべて人の扱い次第。
一つはっきりしていること。自分達の身は自分達で守るという事、悪の枢軸国と言われようが、親方アメリカ様といわれようが同じである。一人日本は、アメリカが守ってやると言ったと、先日報道で知った。恥ずかしい。


ペイラントの自由
  …ペイラントはオランダ商人で同胞がスペインに対して独立戦争を戦っているのに「商売は自由」と主張して、敵国スペインに大量の武器弾薬を売って大儲けした。










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