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2003年03月19日(水) 展覧会の繪



 京都国立近代美術館に、「ウィーン美術史美術館名品展」を見に行ったけれど、あんまり良い繪の選択とは思へなかった。売りの作家をまず並べて(レンブラント、ルーベンス、ベラスケス、バロック絵画の巨匠)あとはどういう意図で選んだのか、よー解りませぬ。
 ウィーン美術史美術館には、フェルメールの繪を見るため、過去二度・三度出かけている。
今回の展覧会には出品されてなかった。
あれが外国に出るとウィーン美術史美術館としては、売りが無くなるだろうから、そう簡単に貸し出しはしないだろう。だから何かちぐはぐな作品展という感じがする。ようするに「おもろない!」企画なのだ。
やっぱり面倒でも金がかかっても直接見に行った方が良い。
こんな不況で普通日にもかかわらず、盛況であった。日本人の知的好奇心はすごいものだ。

 この展覧会の繪で今回は面白い発見をした。不思議の国のアリスの中に登場する、*ドウドウ鳥が、15世紀頃の名も無き宮廷繪描きが、動物を庭に寄せ集めて描いた繪の中にいた事だ。
宮廷に連れてこられて、飼われていたのかどうかは知らないが、普通にいたのだ。
 ドウドウ鳥は、インド洋マウリシャス地方に生息していたが、1681年に絶滅した。外敵のいない島に生息していた為に、身を守る、逃走するという本能を持たなかった。人が入って目の前で仲間が殺されていても 全く逃げようとしなかったという。

ドウドウと言う名前の語源は、ラテン語で、「生存の値しない滑稽なまでのバカ」という意味である。

英語熟語に(as) dead as a dodo(完全に死んでいる。)というのがある。dodoというのは絶滅してしまった鳥、ドウドウ鳥のこと。










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