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お気楽人間の日々徒然。
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| 2004年08月26日(木) |
イカもスイスイ泳ぐ、A-RI-YA-MA na YO-RU da !! |
「・・・狂わへんギター作ったらええねんなぁ。」 (チューニングしながら、のたまう。)
マーティンクラブの新潟のライブにて、 かくも素敵な名言を残した有山さんのライブ。
このライブは毎月1回下北沢の440で続けているライブらしく、 毎回、有山さんがゲストを迎えてのライブらしい。
本日のゲストはカセットコンロス。 このバンドのライブ、行ってみたかったんだよね。^^
ギター(ボーカル)、ベース、ドラム、サックス2人(時にそれぞれフルートやクラリネット) カリプソテイストのそれは、とっても気持ちよくって、パワフルなドラムとベースは迫力のあるグルーヴを生み出して、 でもなんだかほんわかしてて・・・思うまま体を揺らして聴いてました。気持ちよかったなあ。^^
途中のMCにて、ボーカルのマコトくんがオリンピックの話をはじめたところ
「オリンピックはうるさいで。^^」と、会場後方から聞こえてくる よく通る聞き覚えのある声・・・ふっつーに身内とテーブルについて呑んでいる有山さんでした(笑)。 イヤン、そんなとこにいはったの?(笑)
カセットコンロスのライブが終わって休憩。 2ndは有山さんのステージ。
トコトコとやってきて椅子に座る。 左に置いてあったカセットコンロスの女性メンバーのフルートをおもむろに手にとり、 ピョロ〜〜〜〜〜と音を出したところでハッと
「こんなんやってる場合やあらへん。」
マーティンのギターに持ち替える(笑)。ああもう(笑)。 「夏は・・・カリプソやなぁ・・・でもやっぱり日本は風鈴やんな。^^」
そこはかとないMCで始まった1曲目は新しいアルバムの「Thinkin' of You」の "Ain't Nobody's Business"と、つづいて"唄は悲しみに勝つ" リズムを刻みながらメロディーを入れる奏法はとても軽やかで聴いてるだけで楽しくなってくる。
新潟で「こういう小さいギターが好きなんです。」と紹介したマーティンのギターは とっても年季が入っていて、木もいい感じに乾いているんだろうなぁと思わせる。 小ぶりな姿に似合わず深い音。有山さんの手にすっかり馴染んでいるような、 一体化しているような、そんな感じ。
"唄は〜"の歌詞の一部を 「よぉ〜のぉ〜〜なぁ〜か〜そぉ〜んな〜にぃ〜あまぁっっ!!くぅぅっっ!!ないぃぃぃっっ!!」 と新潟よりもうんと溜めて歌っていて、会場のお客さんを思いっきり笑わせる。 カセットコンロス目当てのお客さん達もすっかり有山さんの世界に包みこまれている感じだ。
この唄、なんか好きなんだな。嫌なことがあっても唄をうたえば気分が変わるっていう歌詞の部分に 飄々とした有山さんのキャラクターが象徴されているような印象がするのだ。
途中のMCにて、出ましたオリンピックの話題(笑)。 レスリングの浜口父娘の「京子ありがとう!!」「お父さんありがとう!!」に思わず涙したとか。 「やっぱり年とってくると家族やな。そういうところ見てしまうわ。^^」と言うようなことをニコニコと語られる。
"パチンコはやめた!!"と"光る雪"を歌った後で、 再びおもむろにフルートを・・・どうやらさっきから吹きたくてしょうがないらしい(笑)。 で、ぴやぁ〜〜〜〜〜っと吹き始めたそれは、なんと映画「ロミオとジュリエット」のテーマ。^^;;;; 「これしか吹けへんねん。」とか言いつつお次にも違う曲をちょろっと吹いたんだけど 私の近くに座っていたお客さんがボソッと「なんでマイナーコードの曲ばっかりなんだろ(笑)。」 確かに(笑)。ちょっと意外でした。
「女の子のフルート勝手に吹いてナぁ、アカンわな。^^;」 さんざん吹いているクセにそそくさと元に戻す(笑)。
「女はもうこりごりや!っていう曲です。^^」と始まったのは"ドレミファ、ソッと暮らしてる" これも好きな曲。^^新潟では「ソッとしといて欲しい自分と、あまりソッとされすぎると寂しい自分とおるねんな。^^」 と言うようなことを言っていた記憶が。^^ ここでもまた、「るぁぁ〜〜〜〜どふぁ〜〜〜れぇぇぇ〜〜〜〜(ラドファレ)」と何度も執拗に溜めを入れて聴衆を笑わせる(笑)。
軽快に奏でるギターの"Wabash Rag"の後は、新潟では聴かなかった"ウーララ"。 「ラブソング歌います。^^」と始めたそれは、今までのラグタイムの奏法とは違ってザクザクとコードを刻み、 Honey you, honey babe...と、甘い歌詞を搾り出すように歌う。 ちょっと切なくなってしまうメロディーラインと、大切そうに歌う有山さんの姿。 とても素敵で印象的だったなぁ。今までの「はんなりキャラ」はどこ行ってん?みたいな(笑)。
曲の終わり、最後の1音の余韻が残るギターのサウンドホールを マイクにちょこっと近づけてから、とん、と膝に置いてニコッと笑う独特の仕草も素敵です。^^
お次は"鯖、ジン"曲説明はというと「サバをアテにジンを飲んだっていう歌です。」。まんまやんけ(笑)。 さっきの切ない系から一転、まぁ歌詞が私の聞こえたまんまやったら、なんかすごい歌でした(笑)。 鯖をアテにしてジンを呑むってすごい組み合わせから想像してください(笑)。 でもこの有山さんの軽快かつ飄々とした感じの曲調、すごく好きだなぁ。
そしてノリノリな雰囲気のまま・・・
「俺の!借金!全部でなんぼやっっ!!・・・・息続かんからやめよっ。」
ええ〜〜〜〜〜〜っ(笑)??
・・・ってことで、"俺の借金全部でなんぼや"は冒頭部分にて終了(笑)。 なんでも昼間から盛り上がりすぎて、喉も枯れたとかで・・・そんなんやったら いっそのことリハーサルからお客入れてください(笑)。
気づけばいつのまにか"Over The Rainbow"に突入。 そして京子&chiy&サリヘイお待ちかね(笑)の"ありやまな夜だ"。 新潟では確かに「有山のア〜ッ!」って歌ったんだよね。 だから「有山のウ〜ッって、「う」ってどこやねん。「え」ってどこにあんねん!!」って思っていたんだけど、 正しい歌詞は「ありやまなWoo ありやまなYeah」なのでした(笑)。
そのころにはすっかり有山さんに魅了されまくりの会場一体となって 「ウーッ!(Woo)」「エーッ!(Yeah)」の合唱。有山さんも「もっかいやろか。^^」と 長めにやられていた模様。^^
毎月440でやっているこのシリーズもあと4回で終わり。 「あと4回でさみしいなぁ・・・急に老け込んだりしてな。」 こらこら(笑)。でも、毎回楽しんでこられたんだろうなぁというのが とても伝わってくるような表情でした。
本編ラストは"Think of You"。新潟で「50になって作ったラブソングです。^^」と紹介していたその曲は 帰宅の道すがら、家で待っている愛する人を思い浮かべているという詩。 どこまでもほんわかと暖かい情景が浮かんでくる。
アンコール1曲目は"頼むよギター"これもとても印象に残った曲。 お次はカセットコンロスを呼んでのステージに。 「カセットコンロスって名前、夏っぽくないなぁ。コンロスやろ?カセットコンロ2つやろ??」 随分食い下がっておられましたが、どうやらカセットコンロ=鍋というイメージのようです(笑)。 そして、毎回自転車でかけつけて見にきているらしいDrの正木五郎さんも呼んで "Be All Right"と"Jamaica Farewell"。
自分のセットでは座っていた有山さんも、立ってノリノリ。跳ねる勢いで。^^ そしてまたも懲りずに入るフルートソロ(笑)。さっき反省したんちゃうんかい(笑)。そんなに好きなんかい(笑)。
"Jamaica Farewell"は、日本語詩がついていたが ♪(ジャマ〜)イカもスイスイ泳ぐよ〜♪ と、なんともほのぼの(笑)。後から知ったのだけど、有山さんがその日に作った詩だとか。 カセットコンロスのメンバーがみんなで「ジャマー♪」って言うのがなんだか可愛くって(笑)。
大盛り上がりに盛り上がって、再度アンコール。
再び有山さん一人で、"あした元気になれ"。 ほんわりとした気持ちで今日の楽しかったライブをかみ締めるように聴いた。
終演後、有山さんにサインを頂く。 京子ちゃんは名前をなかなか聞き取ってもらえずに「しょうこちゃん」とか 「ちょうこちゃん(何でだ!!)」にされそうになってました(笑)。
帰り道、3人で「楽しかった、楽しかった」とずっと言っていたような気がする。 くちぶえ吹きたくなるようなそんな「ありやまな夜」でした。^^
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