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お気楽人間の日々徒然。

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2004年03月09日(火) おビール2杯で、水銀ピュ〜〜〜

サイケデリック・ブルーズロックナイト@高円寺JIROKICHI

佐藤研二b + 河村カースケdr + 斎藤誠vo,g

会場は予想通りの満員。
左から、佐藤さん、カースケさん、誠さん、と並ぶ。
全体の様子を見渡して「あと先着5名様ほど奥に入れますよ。」と誠さん。
「手刀切って入ってっちゃってください。」と佐藤さん。

ギューギューのジロキチで始まったそれはずばり、「ど爆音ライブ」(笑)。
爆音と言えども、耳がミーミーキンキンいってしまうようなやつではなくズシッとくる重低爆音。

まずカースケさんがツインのバスドラ。
十何年ぶりかのツインバスらしいが、今回のライブでクセになりそうとのこと。(クセになってー!!^^)
ライブ中に両バスドラの「CANOPUS」の文字がビリビリ震えているのを見ているだけでもうゾクゾク。
いつもは「スコーン!」と痛快に抜けるスネアの音と、ツボにジャストミートに入ってくる鮮やかなハイハットワークが
カッコ良くて大好きだが、今日はタムなどを駆使してズンズンと底の方から響かせてくる。
ライブ中、何度か渾身の長いドラムソロをかまし、すっかりノックアウトされてしまった。(*^-^*)

そして佐藤さんのベース。本日のナンバーワンど爆音(笑)。
年季の入ったギブソンのSGを
一見、弾きにくくないのかな?と思わずにいられない例の手袋の左手が力強く縦横無尽に動き、
右手もまた力強く軽快に動き、弦を揺らす。(ピックは不使用)それをまたニコニコと楽しそうに弾く。
あたしゃこんなぶっといベース聴いたことありません(笑)。
とにかく「ぶっとい。」としか言い様のない音。
音のまあるいかたまりが、ぼんっっと出て来て体を包み込み、ブルブルと震わすような感じ。
それが指で弦をはじくたびに連続して出ているとご想像ください(笑)。
ブルブルと大きく震える音の振動で、肺のあたりがかゆくなりました(笑)。咳が出そうになるの。ホントに(笑)。
熱のある演奏中に落ちた楽譜を観客が拾って、楽譜スタンドに並べたら、
ポーーーン!とハーモニクスの音でありがとうのご挨拶とばかりにペコリとおじぎ。とても愛敬のある人。

そして、我らが愛しの21年目あーゆーれでぃー!!(*^-^*)

Derek & The DominosRoll It Overで始まった1stステージには赤のシンラインでご登場!
1stステージの選曲はBB KingBad CompanyThe Beatlesなどなど。
2ndステージはギブソンのSGでCream特集!!
ああやっぱりこのあたりの曲が大好きでおられるのだな、と思わずにいられない選曲と熱い熱いパフォーマンス。
カースケさんのドラムに、佐藤さんのベースに、耳を傾けるようにじっと目を閉じて
黙々と、それはそれは気持ち良さそうにギターを弾く。ひたすら弾きまくる。
そして、弾きながら楽しくてしょうがないといわんばかりの笑顔がほころぶ。もうっ!この、ギター小僧!!(笑)
そしてその歌声。男臭さと色気のたっぷりなFeel Like Making Loveにはゾクゾクしてしまった。

歌声と言えば。
今回は佐藤さんも歌います。そしてもちろん我らがカースケさんも!!^^
1stステージでは「斎藤のために歌うよ。」って言いながらだったと思うんだけど、
Mountain想像されたウェスタンのテーマを叩きながら歌い上げた。
マイクに口元をくっつけるようにして歌いながら、腕はしなやかにタムやスネアやライドに伸びる。
うーん、カッコイイ。(*^-^*)(2ndでももう1曲歌った。)

佐藤さんの歌声も、滑らかで張りがあって耳ごこちがいい。
一番印象的だったのは2ndで歌ったCreamSpoonful。カッコよかったなぁ。

本日のMCは「21世紀のMCはオチがなくていいんだ。」と豪語する佐藤さんをどこから突っ込んでやろうかと
さぐっている様で結局佐藤さんの策にはまっている誠さんに、2人の間合いについてゆけず、
後ろで「どっから割り込みゃいーんだ?」という表情をしているカースケさん(笑)。
そんな3人の人間模様は「佐藤、お前マリ▼ァナやってんだろ!」「おビール2杯でこうなっちゃうんです!」という
意味不明な会話の繰り返しに落ち着く(笑)。

2ndセットのラストを十字路で飾ったラスト。
アンコールは白い部屋(笑)。言ったあとで「そんな邦題ついてないけどね!」と誠さん(笑)。

この白い部屋…MCで散々笑わされた後、カースケさんのカウントで入ったそれは、
もう言葉にならないくらいカッコ良い!!
あの誠さんの声!!それに合わせる佐藤さんのコーラス!そして深い音を響かせるカースケさんのドラム!

思わずのけぞり、脱力。
ふと横を見ると、固まったままの某ちーしゃ。
そしてその向こうで同じくのけぞる某ちょこちゃん(笑)。

アンコールラストは大喜び(無理矢理邦訳が流行りらしい(笑))
I’m So Gladでしめくくり。^^

「今日はなんてったってセッションだからね!」と、終始楽しそうだった誠さん。
なんでも昨夜は38.6度の熱があったとか。
(そこで佐藤さんが「体温計の目盛りが飛んで水銀がピュ〜〜〜ってなった」と言って「デジタルだよっ!」と誠さんに突っ返される(笑))

「カースケ、適当に何かちょっと違うの叩いてよ。」と即興でセッションして次の曲に入ったり、
知らず真ん中まで寄って熱演したあとで「こんなとこまで来て演奏する予定じゃなかったのに!」と照れくさそうにしたり。
愛しい音楽バカのギターマンはどこまでも気持の良い音楽バカで、音という共通言語で語り尽くすその姿に
見ているこっちは自然とその音にうならされ、笑顔がこぼれる。

本当に楽しい楽しい夜だった。
また年内にもう一度ぐらいこういうのが出来たら・・と語る誠さん。
そして5月の楽しい予定がいよいよ決まりそう。
広島、神戸、大阪、名古屋、金沢、新潟・・そして東京と旅をされるそうで。
どんな音の世界を私達に見せてくれるのか、今から楽しみでしょうがない。


紗璃 |MAILHomePage