今日はネジャーティの研究室でみんなが何かを持ち寄ってお昼ご飯を食べる、というもので、来ていいよ、というので、ちらし寿司(混ぜるだけ)と、豆腐と水ようかんを持って行った。
何を持っていくかについては、みんながホワイトボードに書き出していったのだが、ネジャーティが日本のもの、と書くと、トルコ料理は? と矢印して書いてあったので、トルコ料理も作れるようにならないとなあと思うのだった。作れたらいいなあと思うのは、イマム・バユルムというものだ。直訳すると「お坊さんの気絶」という意味らしいが、それぐらいおいしい、というもので、開いたナスにひき肉をのせたもの(?)だ。ニューハンプシャーにいた時に近所にいたフィリズが作ってくれておいしいなあと思ったので、あれはマスターしておきたい。
それで、研究室は国際色豊かで、旧ソ連のラトビアやユーゴスラビア、アフリカのケニアやアジアの中国、日本、まぁ、トルコも、もちろんアメリカ人もいるのだが、それぞれのお国の料理が出た。教授に至っては、「シンシナティのグレーターズ(アイスクリーム屋)のクッキー」というのもあって、面白かった。
私が用意した豆腐にはごまだれをかけて置いたのだが、ケニアの人が、豆腐を初めて食べたけどなかなかおいしい、と言ってくれた。この人もなんだと思ったのは、アフリカから来る人はケニアの人が多いのだが、豆腐を初めて食べた、と別のケニアの人にも言われた気がして、これはアジアの食べ物なんだなあというのを実感した。それをネジャーティに言うと、自分もアメリカに来て初めて食べた、と言うし、そういえば、他のトルコ人もそう言ってた記憶がある。
豆自体は食べる国でも、加工品とまではおそらくいかなくて、この前もネジャーティが言っていたが、ようかんだったか、シンプルなものなのに、何でトルコにはなかったのかなあ(現在もだが)、と言うほど、日本も含めてアジアの近隣諸国は豆料理や加工品の種類がとても豊富だ。そんなに意識したことはなかったが、日本は大豆や小豆をよく食す国なんだなあと実感した。
ところで、研究室にいるアメリカ人学生と話した時に、自分はドイツ系とスコットランド系で、ドイツからシンシナティに移民してきて自分が8代目だ、というのを聞いた。シンシナティとケンタッキーの間で引越しはあったらしいが、ここに長くいる家庭であるらしい。この辺は確かにドイツ系が多いが、8代目となると誰もドイツ語を話さなくて、自分自身は英語と、習ったスペイン語は知っているが、化学の分野だと、外国語としてドイツ語も勉強しないといけないので、勉強しているとか何とか言っていた。
お昼を食べ終わって、気が付けば女性だけが部屋にいて、片付けをしていたのだが、「こういうのは女性の仕事なんだよね」とアメリカ人学生がこぼしていたのを聞いて、やっぱりアメリカでもそういう面があるのか、それとも、男子留学生も何人かいるので、自分の食事が終わったからさっさといったのか、疑問が残る。後でネジャーティにそれを言うと、だって忙しいんだもん、って、それは女子学生も一緒なのに、自分のことが終わったからって何も考えないでさっさと行ってしまうのは、無意識に誰かが(女性が)片付けてくれる、というのがあるからだろうなあと思った。
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