春の陽気といえるかどうかわからないが、昨日、今日と気温が10度ぐらいまで上がって、天気もいいし、とてもさわやかである。雪に閉ざされるというのはただ積雪があるというだけでなく、天気も悪いわけで、晴れ間が見えないのである。
フロリダの晴れの日が多い天気に慣れると、ここアメリカ北東部は一年通して天気が悪い日が多いように思える。また長い冬では気持ちも気候に左右され、沈みがちである。ちょっと晴れ間が見えると、何となく気分も晴れるような気がするのである。
日本の季節の節目では確かに気分が沈みがちというのもあったかもしれないが、それほど気にしたことがなかったような気がする。また、日本は何かと季節の行事が多いので、それなりにそれぞれの季節を楽しんでいたような気がする。 意外かもしれないが、晴れの日が多いフロリダで気分が急激に落ち込む季節がある。それは冬ではなく、秋である。晴れているにもかかわらず、日光も弱まり、夏の強い日光の勢いがなくなるのに比例して、気分が急激に落ち込むのである。それを何とか乗り切って冬休みに帰省して、何とか元気を取り戻すのだが、あれはとても不思議な気分である。そして私だけでなく、他の日本人も気分がとても落ち込むのである。 また、日本なら、秋といえば何かと行事が多いし、「○○の秋」といって、いろんなことに挑戦しようということになっているが、アメリカでそういう気にもなれず、また行事といえばハロウィンとサンクスギビングぐらいで、あまり面白くない。 要するに、季節の楽しみ方、感じ方が違うだけであるが、私には何か物足りないものがある。
今日、散歩の帰りに静かなキャンパスの中を通って、桜のつぼみの具合を見てみた。まだ硬いつぼみに見える。咲いてもあまり存在感のない桜だが、それでも楽しみにしてみようと思う。日本でいう札幌と同じ緯度だから、咲くのは4月の終わりぐらいになる思う。
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