2005年10月30日(日)
 『FEEL』 BEAT CRUSADERS

この日記を読んでいる私の友達に、本気で競技としてフットサルに
取り組んでいて、日々フットサルを中心に生きていて、いつかは
関東リーグ目指してます!みたいなひとはいないよね?

ねぇ、じゃあさ、みんなにとってフットサルって、なに?


言い切っちゃうけれど、私スポーツそれ自体、みるのは好きだけど
やるのはずーっとずーっと、むしろ嫌いだった。

子供の頃は絵を描いたり本を読んだり音楽を聴いたりするのが好きで
(あれ?今とかわんねーな)家でおとなしくしてる方だった。

でも自然が多い土地に住んだらごく普通におてんばさんでもあって
だから木に登ったり川渡ったり斜面を登る岩場を歩くとかして育ったせいか
跳び箱や鉄棒、マット、そんな体操系はわりと得意だったけれど
致命的に鈍かったのだ。体力測定するとパックマンみたいなグラフが
できちゃうくらい反復横跳びが苦手なのだ。その上とても不器用だった。
だからボールを扱うスポーツは全部苦手だ。しかも団体行動が苦手だ。

学校の体育の授業はよくさぼった。
唯一補習を受けた科目が体育だ。
卒業したかったら学校に来いと呼び出され、
もう学校に行かなくてよかったはずなのに2月の寒い体育館で
3人でバスケットボールをついていた。

ロックねーちゃんはフケンコーな方がかっこいいと思ってたし
運動なんてかったるーーーい、が私の地だ。


なのに、なんで30過ぎてから必死に走ってんだ!?オイラ。
しかも球技、しかも瞬発系、しかも団体競技。
どう考えても向いてない。
元々、できないことはしないってひとでもあるのに。


まーきっかけはずいぶん昔に書いたからはぶくとして
やってみたら楽しかった。しかも飽きなかった。
だから続けている、そんな大好きな趣味のひとつ。

フットサルに人生や生活を掛けているはずもなく
あくまでも趣味の範囲での本気。
明らかに向いてなくても好きになっちゃったんだもん。
もっと楽しむためにもっと上手になりたくてがんばって練習する。

大好きだから時間も労力もさいて 、いつでもできる限り精一杯
一生懸命遊んでる。たかが球蹴りにこんなに真剣。

そういうもの。



たぶん、今まで一生懸命やってきたからこそだとは思うんだけど、
時々、それだけじゃダメだみたいな、私の意識のレベルアップを促す
なにかが作用して、私は混乱する。迷って身動きできなくなる。

上手になりたいのは本当に本気。
だけど
だけど…

なんか、違う気がする。

そういう違和感を抱えて、自分自身に折り合いがつけられなくて
ずっと惑ってた。


昨日は東京ガス主催のサラリーマンミニサッカー大会があって
(ルールはフットサル)残念ながら今年シエスタは抽選にはずれちゃった
けど、友好チームの助っ人依頼と知人からのお誘いで、
午前午後ずーっと味スタにいたんだ。

朝、すっごい楽しかった。ダメだったんだけど、がんばれた。
私はたくさん笑い、いつものように一生懸命走った。



夜、お芝居をみていて幕間に一服していたら、私のフットサルの
師匠からメールが届いていた。先日私は何かで彼を怒らせたらしいので
それがなにか尋ねたメールへの返信だった。

答えのひとつが

『だって別にそんなの趣味じゃん』と言ったことだった。

私はそれを師弟関係の中じゃなく仲間や友達に話すように
私の惑いを話していたんだけれど、教える側の人間として
話を聞いた彼はとても怒っている様子だった。


でも…
だって趣味じゃん…


私自身に、教えて貰う側としての心が欠けていたことに気付いたから
彼が怒るのは当然だし仕方がないことだと判ってるけれど、その理由に
かつて愛していた場所がもうなくなってしまったことを思い知らされる。


こんな話をしたのもこれが初めてじゃなくて
しかも「わかってるよ」と言ってくれていたことだったのに。

ほんとに中途半端で微妙なレベルであり動機である私には
丁度いい居場所がなくて、そしてそれを理解して「汲み取ってるつもりだ」
って言ってくれたのが私は本当にうれしくって、だからこそ
この場所をとても愛して、とても大切にしてきたのに。


でもそれは、たぶん甘えなのね。
一生懸命でさえあれば許されると思ってたってことなのかも。
…上手になりたいって想いはいつも本気だったけれど。



でも色んなことの答えは、昨日の朝にあったんだなってわかった。
わくわくする楽しいなーって思う気持ち。
うん、だから私下手なの承知で球蹴りしてるんだ。
みんなの迷惑になっても(笑)やめられないんだ。
だからもっと練習して上手になって、またみんなと遊ぶの。
次は今日より、みんなの役に立てたらいいな。がんばろう。


友達が私が惑ってる時に言ってくれたことがある。

「でもいつも楽しそうに蹴ってるよ」

だよね?
だって、大好きなんだもん!

たぶんここが私の、迷ったら帰ってくる場所。



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