TALES OF ROSES

2004年11月13日(土) 青森〜紅葉の旅、その7



弘前城址公園は、紅葉まつり、菊人形展の最終日だった。

日曜日なので、駐車場は満杯。
ぐるぐる車で走っていたら、弘前城の裏の通りに
民間のパーキングが いくつかあって、おじさん達が
入り口で さかんに手招きしていた。

その手招き具合には、何か 鬼気迫るものを感じ、通り過ぎてしまった。

一日500円。手書きで くっきり書いてあった。

3軒が並んでいた。
お互い商売敵なのだね、だから、あんなに必死の様相なのだね。

まわりを車で ぐるぐる回っても、やはり他に駐車場がわからなかった。


「しょうがない、さっきのところに入るか」と 
夫が、またその通りに左折し、ウインカーを点滅させると
3軒のおじさん達は いっそう激しく 手招きするのだった。

『ここにっ、ここにっ、おらんとこに!!
 ああ、網があったら、たぐり寄せたい!!!』そう言っているのが よくわかった。。

ライバルを 足で蹴り倒さんばかりの 両はじの2軒にはさまれて
真ん中で 老夫婦が、必死で手招きしていた。


夫は、真ん中の駐車場に入れた。

ところが そこは、未舗装。
石ころだらけ、ウナギの寝床という感じの細長い敷地で、
なんでよりによって、ここに!!??と
私は呆れた。
何度も切り返ししないと、駐車できない、それで500円!!??
隣の方が、トイレ付き、土産物屋付きで、広いアスファルトの敷地だったのに。

「ついね、老夫婦に一票。 あっちのおじさん、人相が悪いんだもん」と 夫。

一日中、立って車を待つ老夫婦、それはそれで つらかろう、
しかし、あんなひどい駐車場で500円取る老夫婦って・・・。

人相で 夫に却下されたおじさんは、私には
「東京の大学に行っているセガレに仕送りするだ、500円!!」
と必死に言っているように見えたし、
もう一軒のおじさんは
「長女が、来月 『できちゃった婚』するだよ、生まれてくる孫のために500円!!」と
言ってるように見えたのだが・・



弘前城の見事な紅葉を堪能し、そして 家路についた。

高速道路に乗ってまもなく、長女から携帯メールが来た。
『夕ご飯、どうするの?』
私は返信した。
『冷凍庫の鶏肉、室温に戻して置いて』

その後 返事が来ないし、電話も通じないので、家に電話した。
三女が 出た。
「もしもし?M子(長女)に、メール見ろって言ってね!!。」

「それって メールの意味なしてないじゃん」
夫は ギャハハと笑い、
盛岡へ向かう高速道路で また車が フラフラ揺れた。

おまけ

長女は 庫内の鶏肉を見つけられず、
家に着いても 鶏肉は
カチンコチンのままだった。
  
                           おしまい

一泊二日の旅を
ここまで 長々読んで下さった皆様方、本当に ありがとうございました。


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