ということで、しんみり思い出した。
父は、剛毛で、ひげが濃く太く、 顔ばかりではなく あろうことか 耳の中にまで、ニョキニョキ毛が生えているのだった。
そして 太い指に ちんまり小さな毛抜きを持って 中学生の私に近寄り 「あつこ、ぬいてけろー、たのむー、耳のこれ抜いてけろー」 と、うっとおしく迫るのだった。
「いーやーだー!!」と 逃げ回る私だったが 根が親孝行なもので、3回に一回は 抜いてやっていた。
葬儀の時は、 「棺桶にものを入れると、 高熱で溶けてお骨にくっつくから、 故人の好きだったものの『絵』を描いて 入れてあげて下さい。」 と 葬儀社の人に言われて 私は 実に スラスラと 筆ペンで、高級車、札束の絵を描いてあげたので 居合わせた親戚が みんな驚いたのだった。
それも親孝行の一つか・・
父よ、あの世で高級車に乗ってるかい?
毛抜きが必需品!と 笑顔で答える今時の女子高生の 最新式の毛抜き、見たら欲しがるだろう、
仏前に供えてあげようか。
久々コナとゼンマイおもちゃ
|