大農家の豪邸を訪問した。 当然、敷地が広く、車もトラクターも何台も置ける。
入って最初に 家だと思った古い由緒ありげな建物は 「ああ、あれは、小屋。」 物置小屋なのだそうだ。
母屋はあっち、と言われて 指さした方向に まるで隣家のように、大きな家が建っていた。
その家の前には 人口の築山があり、ヤマボウシの雑木林風ロックガーデン。 その真ん中を小川が流れ、池には金魚が泳いでいた。
築山の他にも家の周辺はぐるりと 花木、山野草、宿根草にくわえて、 最近 そこの奥さんが はまっているイングリッシュローズのコーナーもあった。
その見事な築山の石は、なくなったお義父さまが せっせと買いためたのだそうだ。
栃木の方から 毎年クレーン付きのトラックに 巨岩を乗せた石屋さんが、 「旦那さん、ひとつどうですかー」、と売りにくるのだそうで、 おそらくン百万円するであろう、その巨岩を お義父さまは 「よし、それ!!」と選んで買って 庭に ゴロゴロためていたのだそうです。
はからずも お義父さまは 心筋梗塞で 急死なさったそうですが、 その石を利用して、見事なロックガーデンが できあがったことを、きっと草場の陰で 喜んでおられることでしょう。
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