運命かもしれない。
あるDVDを観た。 何気ない日常のなかに、たくさんの人が交差していて、けれど登場人物は 名前も知らない俳優さんばかりで、けれどそれは優しく、ときには痛く、 そして切ない短編連作の群像劇だった。
その中のある登場人物。 わたしは彼女にすごく惹かれた。
彼女の台詞や佇まいがとても心地よくて、彼女の寂しさがじんじん伝わって 堪えきれずにポロリと涙が出た。 脚本もいいんだと思う。 でも彼女の佇まいや息遣いのようなものにも泣かされたのだった。
そのDVDのなかの彼女のことは、見終わった今も頭の中に残っていた。 彼女の役名のまま。
同じ頃、あるコミュニティーサイトで、1人の女性に出会った。 共通の趣味の掲示板を通じて、個人的にメールをやりとりするようになった。 まったく違う畑にいて、ほんの少しの共通の話題で、他愛ない会話をする。 その繰り返しが楽しかった。
そして今朝。
わたしは彼女のサイトをいつものように覗いた。 新しい記事がアップされていて、「出演映画の告知をさせていただきます」 から始まるその内容を見て、ミチヨおどろいた!
その出演映画とは、まさにわたしがこの間観たDVDで、 わたしがメールをしている人は、まさにその女優さんだったのだ!!!
これを運命と言わず、なんと言おう!(#゚Д゚)ノ
今朝早く、興奮してメールをした。
「○○さんて、あの△△(役名)なのーーーっ!」と。 「観てます、観てるの、わたし!」と。(ちなみに一般公開はしていない)
こんな偶然ってあるんだろうか。 偶然、お互いの本名さえ知らずに知り合って、それがわたしが心をギュっと 掴まれた俳優さんだったなんて。わー、本当にあり得ない。
運命だと思う。朝から体中の血が、逆流するのを感じた。 ピカー!と光が射した気もした。
するとお返事がきた。
「頂いたメールで、私泣いてます(笑) ホントです。 そうです私△△です。」
あー、なんだか繋がった。 いろいろ縁のある作品なんだ、これは。 そして人と人を繋ぐ架け橋でもある作品なんだなぁ…。
わたしのボキャブラリーでは到底言い表せない、なんだか縁のようなもの、 導きのようなもの、そんなものを感じる。 わたしがあのキャラクターに深く深く移入できたのも、これはもう最初から 決まっていたことなのかも…などと神がかり的な思考まで出てくる始末デス。
すごーくすごーく不思議を感じたの。 人間の輪って、こうやって広がってゆくのかなーと。
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