近所の夫婦。
職場の駐車場から、職場に行くあいだに一軒のお宅がある。
犬小屋つき一戸建て。誰にでも吠えたてる犬が一匹。 たぶん夫婦ふたり暮らし。 40台前半くらいの落ち着いたご夫婦。
妻はエプロンをして、いかにも朝ごはんとお弁当を作りました風。
夫は、少し小太り。 いかにも人が良さそうで、髪のある角野卓造風。
「いってらっしゃい。」
妻が夫を送り出す。
「うん、じゃ、行って来る。」夫がいう。
それからである。 妻はある一定の場所まで夫と一緒に行き、夫が見えなくなるまで 見送るのである!そして見えなくなる寸前、夫はチラと振り返り、 「バイバイ」と手を振るのだ。 満足気な笑みをもらし、妻は家の中へ戻っていく。
それが、ちょっとそこの角まで見送るとかそんなんじゃない。 距離にして200メートルくらいはあるのだ。
その一部始終を観察していたわけではモチロンない。 あるときは「いってらっしゃい」のシーン、 あるときはずっと見送る妻と、もくもくと歩き続ける夫の背中、 あるときは「バイバイ」と手を振る夫婦の姿、 すべて断片的にみているのだけれど。
すごいなぁ。 でも見送る方はいいとしても、見送られる方はどうなんだろう? 私ならお願いだから家の中に入って!って言っちゃう、絶対。
雨の日も風の日も、そうやって夫を見送る妻。 それぞれ夫婦の形はあるのだろうけど、ただただ感服するのみ。
微笑ましいと思う人が圧倒的なのだろうけど、私的に少しキモい。 あぁ、荒んでいるのか、わたしの心は。
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