comfortable diary



イン・シャー・アッラー。

旅には旅ものでしょう!ということで、韓国に持っていった本は
たかのてるこ著『モロッコで断食』でした。
『サハラ砂漠の王子さま』がかなり面白かったので、このたびの
韓国旅行まで読まずにとっておいたのでした。

結局は激疲れのため、半分も読めなかったので、今日イッキに
読み上げたのですが。なんだかラストでウルっとしちゃった。
たぶん私にしかわからないレベルでね。

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韓国から千歳空港に無事着陸して。
「無事に帰ってきましたよー」とY嬢もミニーちゃんも家族に
電話をしてた。私は両親が家にいないことが明らかだったので、
その傍らでボーっとしていた。その時不意に、ちょっぴり寂しさを
感じたの。原因はね、わたしを待ちわびている相手の不在。

仲のいい友人と楽しい時間を過ごしてきたのにもかかわらず、
まだ私は何かを欲しているのかと自嘲したりもしたりして。
本当に人間て、ないものねだりだよなぁ…。

『モロッコで断食』でたかのてるこはこう書いていた。

----以下抜粋-------------------------------------

モロッコをさまよいながら、私はずっと考えていた。
確かなものが欲しい!ファッションやグルメの流行とか、そういう
表面的な、次々に移り変わっていくものじゃなくて、もっともっと
確かなもの。もっともっと私を安心させてくれるもの。それは一体
何なのか、ずっと考え続けていた。でも、ずっと判らなかった。
そんなもの、この世にはないのかもしれないとも思った。
でも、私はやっとわかったような気がする。それは、たぶん家族だ。
カリッドはいろんなことを教えてくれたけど、彼と出逢ったことで
一番気づかされたのは、家族のもたらしてくれる安らぎだった。

-------------------------------------ここまで----

私が欲しいものもこれだ、きっと。
家族はいる。父も母も健在。甥っ子もできた。
だけどわたしはまだ欲しいのだ。もっと確かなものが。
私を絶対と思ってくれる相手。夫でも子供でも。
家族でなくてもいい。私を安心させてくれる場所。
ここにいていいんだと思わせてくれる場所。

友達が多くていいねとよく言われる。
えぇ、幸せですと答える。自分でも心から幸せ者だと思う。

だけどときどき不安になるのは、わたしの心が逆ピラミッドの形を
しているから。基盤がしっかりしていない。
だからいつもじりじり不安がる。だからいつもゆらゆら揺れている。

こんな私に絶対的な誰かができるのだろうか。
運良くそういう相手ができたとしても、その気持ちはずっと続くの
だろうか?続きっこないような気もする。
いろんなことに臆病になってる自分に。
胸を張って生きてるようで、実は猫背な自分に。

そういうことをつらつら考えながら読み進める。
するとたかのてるこは最後にこう記すのだ。

----以下抜粋-------------------------------------

私だけの家族が作れたらいいな。
できれば、浮気しないような、こっちも他に目がいかなくて済むような
"永遠"なんて不確かな言葉が、互いに信じられるような人と。
それで、ひとつでも多く、楽しい思い出を作り合って死ねたらいいな。
一緒に経験できなくても、経験したことを話し合える人ならもっと
いいな。先のことはわからない。
ま、"イン・シャー・アッラー"(すべて神の思し召し)だけどさ。
ただ、今は、そう思うんだ。

-------------------------------------ここまで----

イン・シャー・アッラー。

いい言葉だね。
時々わたしを襲う不安を、たかのてるこは見事に指摘してくれた。
たかのてるこさんは今、そういう人に出会えたのかな。

読み応えのある本でした。
笑って笑って、最後にはホロリとさせてくれました。
この本に出逢えたのもイン・シャー・アッラーだったのかなー。

ま、考えてもしゃーない。
今までどおり、のんびりとやってくことにしますかね。




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2004年06月29日(火)




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