雙六エクスタシーby椎名林檎。
♪頬ぉ〜を刺すぅ〜、朝の山手どおるぅぃ〜
タバコの空き箱を捨てるぅぃ〜♪
林檎ちゃんのライブツアー『雙六エクスタシー』函館公演はこの曲で幕を あけた。薄水色の着物に金の帯。ショートストレートボブ。 噛み締めるように、搾り出すように発する声は、CDで聴くより数段張りが あり、迫力があった。
電話予約ギリギリで取れたチケットは、モノの見事に一番後ろの列で。 振り向けばそこは立見席。だけどたかだか1800席キャパのハコなので 十分林檎さまを拝むことができた。林檎さまはどこか神々しかった。
3曲ほど歌い上げた後、「こんばんは、椎名林檎でございます」とMCが 入った。湧き上がる歓声。初めて聴く生の声に、田舎モノ軍団は嬌声(笑) を上げる。「ようこそおいで下さいました。大変嬉しく思います。」
「リンゴー!」「きゃー、可愛いぃ!」「こっち向いて〜!」 あちこちから掛け声がかかる。が、その掛け声もものともせず、
「では、次の曲、参ります」
…と4曲目が始まった(笑) MCはたった3言。さすが林檎。ローテンション。 しかもノッケからノるにノレない選曲で、初めからノルのが下手な田舎モノ 函館軍団、どう対処してよいかわからず、総立ちながらも棒立ち。 しかも林檎さん、間奏のあいだ中私達に背中を向け、身体を揺らすでも なく、まるで柳の下の幽霊のごとくユラリと立っているのである。
その圧倒的なまでの存在感は、リズムに身を任せることさえも忘れさせる かのようで、それは会場全体に広がり、ゆえに棒立ち。(多分^^;)
音程がまことに掴みにくい曲をいともさらりと歌い上げ、ときには着物の 裾をひらりと捲りながらキュートに囀る林檎さん。可愛いわ、このヒト。
「港町13番地」も印象的。 「本能」ではお約束の拡声器で、ヒジョウに興奮した。 「歌舞伎町の女王」も健在。名曲だね、ありゃ。
でもあたしが今回一番好きだったのは、「ギブス」。 なんだか泣きそうになったもの。
ちょっぴり淫らで妖艶で、だけど彼女という人とはとても純情な感じがした。 あの挑発的な視線や歌は、あくまでも仮の姿という気が物凄くしたのだ。 それほど強烈はファンではなかったけれど、今回のライブですごく見直した。 彼女はたぶん天才的なパフォーマーだ。(多分^^;)
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今回、電話予約の際、2枚と入力したら、 「お席が離れますがよろしいですか?よろしければ1を」を言われたので、 少々悩んだ末、1を押したのだけど、いざチケットがきてみてもその事実は 変わることなく、会場の右と左に分断されていた。あぅ…。 もっちろん1人でライブを堪能するという珍事。 でも30歳も半ばになると、こんなの本当にどうってことなくなるのねぇ。
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