テツ子ママ。
仕事の帰り、ふと木々を見上げたら、全然サワサワしてなくて、 「あー、風がないなー。バトミントン日和だなぁー。」って思った。
子供の頃、お味噌汁の匂いや、カレーの匂いがご近所から立ち込める 夕暮れ時に、母とよくバトミントンをした。 母はあーみえて運動神経が抜群なので、あたしがどんなところへ返しても 打ちやすいところへ返してくれる。母とあたしの間を、何度も行き来する シャトル。いい思い出だ。
近所に「テツ子」ちゃんという子供がいた。あたしの弟と同じ歳。 テツ子ちゃんもまた、風のない日はお母さんとよくバトミントンをしていた。 ところがテツ子ちゃんのバドミントンは、あたしのそれとは様子が違ってた。
テツ子ちゃんのお母さんは、何度かラリーを繰り返すと、
「バシッ!」(*`д´)/
…っとスマッシュを打つのだ。しかも何度も、何度も。 だからちっともラリーは続かない。別にスパルタとかそんなんじゃなかったと 思うんだけど、お世辞にも楽しい親子のバトミントンには見えなかった。 子供心にあたしは「テツ子ちゃんのお母さんは鬼ママだ」と思っていた。
--------------------------------------------------------
中学・高校になると、先輩・後輩という縦社会が厳しさを増す。 先輩にいぢめられた〜とか、あの後輩シメてやるとか、どーでもいいことに 躍起になってた青い春。
そんなときにどう思うかで、その後の人間て大きく変わると思う。
「先輩にこうされたから、後輩にもこうする」
「先輩にこうされたから、後輩には同じことはしない」
やられたらやりかえす。これは、ある意味大事。 でもこれは、やられた本人にだけ有効なんだよね。 先輩にやられて理不尽だったら、やった先輩にやり返せばいいのに、同じこと を後輩にするってーのは単なるイヂメだとアタシは思うんだよ。
人にされてイヤなことは、自分もしない。
幼稚園の頃から、先生や親に教えてもらうこと、どうして実践できないかな。
----------------------------------------------------------
テツ子ちゃんも、きっともうお母さんだろう。
今日のようなこんな凪ぎの日、子供とバトミントンをすることもこれから あるだろうな。そのときに、
「バシッ!」(*`д´)/
…っとスマッシュを打つ親になってるか、のーんびりとラリーを楽しむ親に なってるかは、テツ子ちゃんの生き方や感じ方ひとつ。
…と、なんでこんなことをウダウダ書いているかというと。
仕事での立場上、「人にされてイヤなことを、やらなくてはいけない」状況に 陥り、とうとうやってしまったからだと思う。 時には鞭をビシバシとふるわなくてはいけないこともあるんだよなぁ…。 打ちやすい球ばかり返してやると、つけあがる相手もいるから。
ただ今日の私はは少し、冷たすぎたと思う。 スマッシュばっかり打ちすぎたような気がする。 もっといろいろな方法があったはずなのに。小さい人間やのぅ…。
うまく生きるって難しい。 |