ピアスの理由。
久し振りにピアスをしました。 ピアスは大好きなんだけど、仕事でピアスをしてはいけないことになって いるので、最近はずっとご無沙汰してました。 昔はデザイン重視だったけれど、30歳を越えてからはシンプルでなおかつ 女性らしくというのがモットー。シルバーが圧倒的に多いです。
今日はピアスの話なんぞを…。
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あたしがピアスをし始めたのは、25歳の頃。 当時付き合っていた男性と別れたのがきっかけ。
彼のお母さんがピアス嫌いだと聞いていたので、ピアスの穴を開ける勇気が でなかったの。なんて可愛いんでしょう、あたし。
ところが2年ほど付き合って、彼の赴任先の帯広に遊びに行った直後に、 あたしは彼と別れることになった。距離に負け、自分の気持ちに負けた とても切ない別れだった。しばらくは廃人同然で…。
やっと自分の足元を見つめることができたのが別れて2ヶ月目。 このままじゃいけない。過去に縛られてはいけない。 もう終わったんだ、いい加減ケリをつけないと…。 でも何でケリをつける?他の男性?…そんなのまだ考えられないよ。
そんなとき思い浮かんだのがピアスだった。 穴をあけると、人生が変わると言われていた時代だった。若かった…。
職場の婦長さんに、18Gの注射針でブスリとやってもらった。 すっごく簡単で、拍子抜けしたのを覚えている。 以後は、ピアスをしている自分がノーマルになった。 人生はそう簡単に変わらなかったけれど、こんなつまらないことで男を 忘れようとしていた自分を、滑稽にも愛しくも思えたり。
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彼とはその数年後から、恋愛抜きのとてもいい関係が続いている。 彼にももう、よき伴侶がいるし遠いところに住んでいるので、会うことも なかったのだけど。 1ヶ月くらい前、その彼に逢う機会があった。
「あれ、ピアスしたんだね」
「そうだよ〜。これね、アナタを忘れるために開けた穴なんだよ」
最初は何のことだかわからない様子だった彼も、あたしの話に納得し、 なんだか笑っているような困ったような顔になった。 困らせる気持ちはさらさらなかったけれど、でもピアスをあけた理由、 これはなんとなく彼に知っておいてもらいたかった。
当時、やりきれない気持ちを、文章にしてた時期がある。 すっごく恥ずかしい過去なのだけども(笑)、はずかしついでに少し 公開しましょう。ピアスのときのことも、こう書いてあったの。
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いつか偶然に偶然が重なって あなたに会う事ができたなら 「あれ、ピアスしたの?」って聞かれることがあったなら あたしは答えるの ゆっくり微笑んで 「あなたを忘れるためにあけた穴よ」って…
嫌味なく伝わるように でも痛みだけは伝わるように…
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とっくの昔に終わっていたはずなのに、これを言えたそのときに、 本当に全てがクリアされたような気持ちがしたんだよね。 今だから言えたような気がする。 逆に、今じゃないと言えなかった気もするし。
痛みというのは、時間とともに風化してゆくもんなんだなぁ…。 |